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尾崎塾
富田教室

[2015年1月8日]

悪いことは言わないから社会科をやっておけ

今,高校3年生は受験勉強の最終段階。
国公立大学志望の生徒はセンター試験である程度の点数を取らないと万事休す。
私立大の一般入試も,以前は2月に入ってからだったのが,最近は1月の20日すぎくらいに初日を迎える。

多くの受験生を見ていて,「だから早目にやっとけと言ってただろ」となるのが実は社会科なのだ。
img1 ほとんど,間違いなく社会科が最終的にネックになる。
足を引っ張る。
思ったように点数が伸びてこない。

あたりまえである。

その「思ったように」が甘いのである。

どう思っていたのか。

どうせこうなのだ。

「社会科は暗記科目だから,覚えたことを忘れてしまっては意味がない。だから,あまり早くに詰め込んでも,忘れてしまうかも。忘れてしまったら,また1から詰め込むのは2度手間だ。それなら試験の直前にしっかりと1回覚えた方が効率がいい。それに,今はまだ受験まで時間があるから,すぐには伸びない英語や国語を先にやっておこう。」

このように考えて,入試の直前=たとえば11月とか12月から覚えはじめて,頑張ってみたものの,全く点数が伸びない。
11月に30点だったのが今,直前になっても50点取れたり取れなかったり。
70点以上,できれば80点取りたいのに・・・

たとえば,センター試験の日本史や世界史で70点以上取るには,高3の4月からでは遅い。高2の今頃,つまり1年前の段階で7割くらい取れるように,先に覚えてしまうのがよいのだ。

バカな高校生は,こう書いてもまだ「でも,高3で忘れてしまったら意味ないし・・・」
などと思ってしまう。
根本的にわかっていないのは,中学校で覚えたような社会科の分量とはケタ違いに覚える内容が難しいし膨大な分量だということ。
直前期に詰め込もうにも,全く追いつかない。

中学生の社会科暗記が,コップで水をすくって,風呂に水をためるような感覚。
1か月もやれば貯まる。
大学入試は50mプールにためるようなイメージだ。
いくら頑張っても水位は1mmも上がらない。

大学入試の社会科は余裕のある高2時期に7割程度取れるくらいに頭に入れておくべきなのだ。
それを忘れないように1年間やっていれば,本番時期に7割を切ることはないのである。
それに,少々忘れても6割台だ。
逆に,7割の土台があれば,そこから1年間しっかりと上乗せすることにより8割とかその上がのぞめる。

直前期に5割取れない科目をかかえていては厳しい。
まあ,今から1週間詰め込んでも6割台だろう。
その分,他の科目でカバーできればいいが,はたしてどうなることやら。


これは今の高3生に言っても手遅れなので,高校1年生や2年生諸君に向けて書いている。

社会科は高2の間にある程度の土台を必ず作っておくべし!
よろしく!



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