[2015年2月6日]
先日,梅垣先生に言われてハッとしたことがあります。
梅垣「今日,髪の毛黒くなってましたね」
塾長「・・・・」
梅垣「突っ込んでやろうと思ったのですが,時間がなくて・・・」
塾長「そういえば,黒かったような・・・」
以前紹介したSAYAKA先生ですが,こないだ来たときの髪が黒くなっていたのです。
before
after
たしかに!(^_^)/
まあ,普通,髪の色がこれだけ変わったら気づきますね。
ところが,
なんと,わたくしは,
なんとなんと,
あろうことか,
言われるまで,ぜんぜん気づきませんでしたー\(^o^)/
ありえなーい(@_@;)
これ,どういうことかというと,そこが私のスゴイところなんですね。←まさかの自画自賛!!
要するに,外見が少々変わっても,本質しか見ないクセがついているので,全く気づかないのです。
いや,むしろ,長年,本質以外には左右されなくなるように訓練を重ねてきたと言ってもいいでしょう。
この仕事をやっていると,生徒たちの心のありようを把握することが大切なのです。
パッと見たところ,同じように演習していても,ある生徒は本当に集中はしておらず,やっているフリしているだけかもしれないのです。
カンニングなどの発見も同じ範疇です。
だいたいわかります。
生徒が理解しているかどうかの確認とかもそう。
多くの先生は「わかりましたか」と言って,生徒がうなづくとそれでわかったと勘違いして次に進めます。
そんな,生徒のほとんどはわかっちゃいないのですよ。
うなづき方で,どの程度わかっていないかを把握するというのが正しい理解の仕方です。
以前,生徒がお父さんのフリして電話してきたときも,「父です」という言葉(=外見みたいなものです)とは関係なく,おまえ本人やろっとすぐにわかったのですが,だまされる大人も多いのではないでしょうか。
そういうことで,私にとっては髪の毛の色とかはどーでもいいのです。
その本人がご機嫌さんなのかどうか,それしか興味がないというか。
ただし,メンタルなことがたとえば髪の毛や服装に現れることはまああります。
だから,当日にSAYAKA先生の髪の毛の色が,本人の本質にかかわる重大な変化を反映しているのであれば,さすがの私も気づいただろうと思うのです。
このようなモノの見方は,将来サイエンスに関係する方面へ進もうとするなら必須なのです。
私がやっていた地質学の分野では,岩石の種類を見分けたりします。
中学校で,黒いのが玄武岩で,白っぽいのはりゅうもん岩などと習います。
実際には,そんな色にだまされてはいけないのです。
黒いのと赤いのが全く同じ玄武岩の溶岩だったりしますし,玄武岩と泥岩など,ほとんど野外で見分けがつきません。
↑
平らなのもゴツゴツしたのも赤っぽいのも全部同じ玄武岩
何事も本質を見抜く眼がいかに大切か。
これが私が大学で学んだ一番大きなことなのです。
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ちなみに,玄武岩の名前の由来となった玄武洞の岩石は,実は玄武岩ではありません。