[2015年3月4日]
戦艦武蔵がフィリピンの海底で見つかったらしい。
戦艦といえば大和が有名だが,武蔵も大和の姉妹品ということで,それはスゴイ戦艦だったのだ。
われわれはもちろん戦争を知らないこどもたちだったので,直接に戦争を知っているわけではないが,親が戦時を経験しているので,なんとなく戦争のたいへんなイメージは持っている。
一方で,戦争の功罪とか右とか左とかはよくわからなくても,普通の男の子は戦闘機や戦車,戦艦には興味を引かれるものがあった。
近所のおもちゃ屋さんには戦車,戦闘機,戦艦のプラモデルが必ず置いてあって,でっかい大和の模型を見て「すんげー,こんなの作ってみたーい」とよだれをたらして見ていたものだ。
現実には,そんなでっかいプラモデルはン万円もするので手が出るはずもなく,小遣いで買える程度の戦車や自動車などを買って作っていた。
お城シリーズとかも作った。
正月に奮発して少し大きめの大和を買って作ったことがある。
さすがにパーツが多く,時間がかかったが,楽しい時間であった。
大和以外に武蔵やその他の駆逐艦なども売っていたが,全部そろえるほどの財力はなかったな。
もちろん,人間同士が殺しあう戦争などは良くないに決まっているのだが,そのことによって科学が進歩するというのも本当だ。
そういうことがプラモデルを作ると実感できる。
相当に計算されつくした設計をしてあるのが,こどもにもわかるのだ。
そりゃそうだ。
自分たちの命がかかっているのだから。
とにかく,空のどの方向から敵が襲来しても大丈夫なように大砲を配置してあるし,たとえ魚雷の1発や2発受けても簡単に沈まないようにしてある。
細かな技術も少し大きめのプラモデルには忠実に再現してあって,すごく勉強になったのである。
いまどき,プラモデルといえばガンダムしか売ってないのかもしれないが,ガンダムは全く空想のモビルスーツだ。
マジンガーZと大差ない。
実際に命がけで設計されたものとは,少々深みが違っているのではないだろうか。
実は,こういう子供の頃にプラモデルをたくさん作った経験というのは,その後の学力に直接かかわっていると思っている。
1つ1つのパーツとそのしくみを考えることも頭の鍛錬になっていただろうが,それ以外にたとえばセメダイン。
接着剤がどういうものか,自分でさわって使ってみるからわかるのだ。
プラモデル専用の塗料というものがある。
どうすればきれいに塗れるか考えるし,塗料というモノがどういうものか体感できる。
戦艦や船のプラモデルをつくってみないとわからないものに,ロープの再現がある。
プラスチックのパーツをライターであぶって溶かして,それをピーっと引っ張ると,あら不思議。
伸びる伸びる。
すんげー細く伸びて,それを帆船のあちこちに張ってあるロープとして使うのだ。
うーん,書いてもわからんだろうな。
ホント,実際にやってみないと。
今の子にはライターを使わせてプラスチックを溶かすなんてさせっこない。
大惨事になる?
まあ,昔はよかったという話。
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