[2015年3月7日]
今日は先日,京都市立芸術大学に合格した生徒があいさつに来てくれました。
アンケートを書いてもらいました。
良かった点=勉強する環境,参考書の量,自分で考える力を養える。
朝6時からあいている。
安い。
結局一番よかったのは,勉強する環境が他の塾とはくらべものにならないほど良い事でした。
入塾時は学力が絶望的だったけど,1年間本気で取りくんで成績を伸ばせたので,この塾へ来てよかった。
と書いてくれました。
この生徒,実は,いわゆる「浪人生」でした。
ですが,本人が書いているように,学力は絶望的に低い状態で浪人して京都市立芸術大学に入りたいと言って来たのです。
学力的にかなり低い私立高校出身で,まともに高校内容の勉強をやってはいませんでした。
それが京都市立の大学です。
公立大学はセンター試験を課します。
過去の合格ラインを見ると,たいてい合格する人は7割くらいとっています。
配点はセンター500:実技750ですから,センターはかなり重要なのです。
ですが,その生徒のレベルで7割は無理です。
それは「命かけてもいいです」レベルで無理なのです。
しかし,ウチの塾では合格する方法を考えます。
一般に,2次配点の1割ビハインドなら十分に合格がねらえるので,実技で75点は挽回可能だとします。
すると,センター500点のうち7割取るのが350点で,それより75点引くと275点。
これは得点率でいうと,55%です。
その生徒が来たときに,「君が5割取るのは至難の業だ」と断言しました。
実際,センター試験は平均点を6割くらいに設定するわけで,ちゃんと高1からしっかりやってる人がやっと6割平均なのです。
通っていた高校のレベルを考えると,いくら頑張っても5割がいいところなのです。
そういうわけで,とにかくやるだけやっても5割を超えたら万々歳だと伝えました。
芸術大ですから実技があります。
その彼は,朝からウチの塾でセンター試験の勉強をし,昼にはデザイン系の塾で実技を学び,それが終わるとまたウチの塾にもどってきてセンター試験の勉強という生活をはじめたのです。
今から考えても,ウチの塾でなければ全く歯が立たなかっただろうと思うのですが,とにかく英語は中学生の内容が全くできていなかったので,中学生の総復習教材ONLYONEからはじめました。それをやったあと,今度は高校入試でわりと上位の子が使う新中問をやりました。
中3の生徒が1年かけてやる通年教材を猛スピードで2ヶ月くらいでやり遂げたのがよかったのでしょう。
だいたいの英語の基本がそこで身についたようでした。
そのあと,高1の文法の基礎問題集,中程度の問題集とレベルを段階的に上げていったのです。
結局センター試験の英語はちょうど5割くらいの得点を取ることができました。
国語も「ことば」のドリルからはじめて,基礎的な現代文のテキストをやりました。
大胆にも,漢文は捨てました。
古文もちょっとかじっただけで,現代文にかけたのです。
例によって,現代文はなんとかなるので,その貯金で国語も5割を超えました。
はじめから力を入れたのは社会と理科です。
まあ,ひたすら覚えて問題を解いての繰り返しです。
政経,地学と生物の基礎でなんとかこれらは6割を超えたのです。
最終的にセンター試験の自己採点では56%の得点でした。
まあ,5割超える可能性が低いと思っていたのですが,本当によく努力したと思います。
ですが,これでも2次配点の1割ビハインドであることには変わりありません。
相当に上出来の実技でないと合格できないのです。
ですが,
なんと,
合格通知を手にしたのです。
本当によく頑張ったと思います。
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