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尾崎塾
富田教室

[2015年4月15日]

英語の予習の仕方

たとえば,ですが,私はこんな感じでやっていました。

まず,教科書の本文を写します。

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その写す作業が,単なる作業ではなく,予習になるのです。
私の場合,筆記体で写していましたが,別にブロック体でも何でもよく,とにかく本文を読んで,それをある程度「音」を気にしながら頭に入れます。
読めない単語,発音やアクセントが曖昧な単語があれば調べます。
そして,なるべく長いフレーズを頭の中で唱えながら写します。
なるべく長いフレーズです。
That night a strange conversation between her mother and father happened to find its way through the open windows to Mary Lou’s ears.
という文を写すなら,
That night を書いて,次はなるべく
a strange conversation between her mother and father まで書いて,
次に,
happened to find its way を書き,最後に
through the open windows to Mary Lou’s ears. まで書くぐらいが適当かと。
意味もある程度とりながら書きます。そうでないと,どこで区切るかの見当がつきません。

もちろん,もう少し短い文なら1文しっかり覚えて書ききります。
一度,頭に入れてしまうのがコツなのです。
これをやらないと,どんどん英語力が低下しますし,やっていると英語力がアップします。
私はおそらく中学生のときから,そのようなことを意識しながらいつも教科書の本文を覚えて書いていました。

それで,書いた本文の単語に発音記号とアクセント位置の気になるところにチェックを入れて,ちゃんと読めるようにしておきます。
これも工夫の一つですが,アンチョコといって,単語のすぐ下に訳を書く人が多いですが,あえて書き込んだりしません。
アンチョコなしで読めるのが目標ですから,単語は調べますが,書かずに覚えます。
で,忘れてしまうので,そしたら,また辞書を引いて調べます。
そう,2度手間です。
そうやって,繰り返すから覚えられるのです。
めんどうなので,頑張って覚えようともしますしね。

img2

そして,書いたものを,意味をとりながら黙読しますが,ちゃんと頭の中では音が出ている状態で読めるようにしておくのです。
実際に,授業で先生が読んだりするときに,それを見ながらチェックします。先生が発音を間違うこともまあ,あります。
授業で,大事な内容や訳を,そのノートに書いていきます。
教科書の本文には何も書きません。
その状態で,スラスラ意味がとれるように訓練しないといけないからです。

英語の授業の前は,このように予習して受けていました。
部活でくたくたで,家に帰るとバタンキューでした。
でも,夜中に起きて,飯食って,英語の予習だけはやってまた寝ていました。

これが,先日書いたように,上位者が自分よりもできない人に抜かされない部分です。
こういう質の高い,めんどくさいことをちゃんとやっていない人は上位の人を絶対に抜かせないのです。
もしも,春日丘高校や三島高校に行っていて,茨木高校の人に追いつき追い越そうとするなら,最低でも毎日の授業の前に本文を写して,本文を暗記するくらいやっていかないとダメでしょう。

もう一つ,決定的に不利な条件があって,茨木高校の英語の授業はそれだけで入試に対応するものなのに,下位高校の英語の授業ではその学校の生徒のレベルに合わせるのだから,レベルが低いという点。
入学時点で,かなり学力が低いのに加えて,日々の予習の内容が劣り,授業の質も低いとなれば,どうやっても追いつけそうにありません。
塾でいくらやっても,どんどん差がついていくのです。
それほどまでに,高校間で差がついてしまっています。

今日,駿台の授業があって,たまたま講師室で他の講師の先生が英語の予習の話をしていました。
今,私が書いたようなことを皆さんやっておられたようです。
駿台の先生方はほとんど難関大学卒の方々であり,私のやっていた予習などは全く当然の最低限のことと捉えないといけません。
ちなみに,私は古文も同じように本文を写して予習していました。
いいですか,あなたより上位の人は,あなたよりもたくさんやっています。
部活をちんたらやっているような甘い考えでは到底追いつけないのです。


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