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尾崎塾
富田教室

[2015年4月21日]

生徒を信じる塾

この春から来てもらっているAyaka先生は教育大卒なので,一般の人よりは教育についてわかっている部分が多いのでしょうが,実際の生徒はそれぞれです。
だから,今は,いろいろな生徒の実際を観察してもらっています。

今日,Ayaka先生が演習し終えた生徒の教材をチェックしていました。
生徒が自分で○つけしたものを見て,
「だいたい10問のうち7問くらい正解するんだなぁーこの生徒は」
というように見ていたようなので,
「ほぼ全部間違っているけど○にしてるよ」
と教えてあげました。

img1
実際に解答書の答と本人が書いた答案を照らし合わせると,みごとに間違っているのです。
それを,自分では○にしているのですね。
Ayaka先生はちょっとビックリしていましたが,まあ,そういうものです。
特に中学生の男子は,ちゃんとやっているハズがないのです(笑)

ちなみに,そういう生徒をどう指導するかって?

指導しません!(きっぱり!)


まあ,親御さんからすると,お金を払って塾に行かせて,それで勉強しているフリをして全然かしこくならないなんて,さぞかし残念でしょう。
それで,指導してもらえるのかというと,しませんと言われては,塾に行かせている意味ないですね。

いや,でも,意味は相当にあるのですよ。
そういうデタラメをやっていて,それが気付かれていないと思っていても,実はしっかりバレているなんていう経験は,昨今あまりできなくなっています。
ウチの塾では,あまりにやる気のない生徒がデタラメやってたらクビにされるか,あるいはしっかり指摘されて,ウソが通用しないと観念してちゃんとやるかの2択ですから,いずれにしても,バレていると気付かされます。

昔は,学校で,そのような生徒は先生がしっかり指導されていたと思いますが,最近の先生方は生徒を「信用」していますから,まさかそんな「デタラメ」や「ズル」するなんて思いもよらないのでしょう。

あるいは,ちょっとでも疑って「おまえズルしてるだろ?」とでも言おうものなら,児童や生徒が親に「先生がボクのことを疑って,信じてくれないんだ」と言いつけます。
親もバカなので,それを信じて校長先生や教育委員会に訴えたりするかもしれません。
それが怖いので,先生方は生徒を「信じる」姿勢しか見せられないのかもしれません。

このことが恐ろしいのは,そういう風潮が続くと,子どもは「大人なんか簡単に騙せる」と思ってしまうことです。
そんな年齢から,人を騙したりごまかしたり,ウソをつくことを覚えてしまうのです。

そして,大学入試や就職のときに,それが通用しないとなって,どうしようもなくなるのですね。

そういえば,昨年は学術論文でもそういうことが発覚しました。


せっかくこのブログを読んでいただいている方は,ちゃんと真実を理解して欲しいと思います。

真実とは,「こどもはウソをつく」ということです。

そういう意味で,ウチの塾は生徒を100%信じています。

???

どういうことかというと,
「こいつ,ぜったいウソついている」
と信じているのです(笑)

だから,生徒が○をつけているところほどちゃんと疑って見ます。
自分が○と思っていても,不足している部分が必ずありますから,そこを見てあげるのです。

答を丸写ししているだけで,それにしっかり○をつけている場合もあるし,デタラメ書いていても○をつけている場合もあります。

逆もあります。
つまり,英作文など,その表現でも十分に正解なのに,模範解答と少しでも違っていると×だと思ってしまう場合も多いのです。

生徒に○つけをさせていますが,すべての演習書を塾に置いて帰らせているのはそれをチェックするからなのです。

このように,生徒のことを「信用」しているのですが,でも,そこをしっかり感謝してくれるようになると信じているから毎日大量の演習のチェックをしているわけです。
やがて,自らきっちりと,ごまかさずにできるようになる力を本来みんな持っていると「信用」しているのです。




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