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尾崎塾
富田教室

[2015年4月27日]

体育会と就職

体育会出身は,就職に有利というが,どのような点で有利なのだろうか。
その最も大きな理由が,昨日書いた「死ぬ気で頑張る」という根性ではないかと思われる。
昨今は,やれブラック企業だ,やれ労働基準法違反だ,パワハラだと,労働者側が守られる方向に世の中が動いているが,本来,仕事をするのに「トコトン頑張る」という姿勢はなくてはならないものなのだ。

ところが,お行儀の悪い企業がはびこったせいで,まともに仕事ができるはずの社員におかしな意識を植え付けてしまっている。
会社説明会で,新卒の学生が休暇がちゃんととれるかとか,残業が多くないかどうかをまず聞いてくるとか。
団塊の世代から我々の世代くらいまでは,入社したら夜の10時,11時までの残業はあたりまえで,深夜に帰宅して,翌朝7時には出社などというのはごく普通の過ごし方だった。
特に,一流といわれる企業や大会社ほどあたりまえに行われていた。
しかし,社員から不満が出るどころか,そうやって短期間に仕事を覚え,早期にスキルアップしていくからいち早く会社の戦力となり得たのだ。
そして,それができるだけの体力・気力・根性が備わっているからこそ,そういう企業に採用されていたわけである。

現実に,私の先輩や後輩も,一流企業に入社した先輩に声をかけられて優秀な人材として採用されていくのを目の当たりにしている。
時代は変わっても,入社して5年くらいまではトコトン仕事をして能力を高めて何も悪くない。むしろ,残業代をケチる会社が残業を禁止したりすることがあるが,残業代が出なくてもどんどん仕事をすれば,同期の他の社員と比べて,明らかに能力が高いというようにすぐになれるではないか。

能力を高めて,その高い能力を最大限に生かした仕事をするのが人生の目標なのである。
そういう意味で,時代が変わっても,よい仕事をできる素養は,体育会出身者に多く備わっていることは明らかで,今後も体育会出身者が就職に困らない状態が続くものと思われる。
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ちなみに,だからといって,就職に有利だから体育会に入るなどという馬鹿げたことはしないのが吉。
そもそも,体育会の人が就職のときに「体育会でした」ということをあまり売り込みはしない。
なぜなら,世間から見るとスゴイ特殊な根性を持っているのだが,自分たちの中ではそれがあたりまえのことなので,それをことさら売りにする発想はないのだ。
その中でわざわざ体育会を前面に売りに出すような就職活動をする学生はいかにも怪しい。

逆に,体育会に負けずにしっかりと頑張ってやっているサークル活動があったとしよう。
就職活動で,「サークル活動のキャプテンをやっておりまして」などと売り込むことは普通にありそうだ。
しかし,所詮サークル活動という感は否めない。
体育会に所属していない時点で根性なしと見られかねない。





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