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尾崎塾
富田教室

[2015年5月1日]

仕事ができるために最も大切なこと

中学生や高校生はもちろん,まだどんな職業に就くか確定していない。

仮に医者になりたいと思っていても,なれるかどうかはわからない。
少なくともどこかの医学部に合格するだけの学力が必要で,その学力がつくかどうか未知数なのだ。

同様に,教員になりたいと思っても,まず教員免許のもらえる大学を卒業しないといけないし,免許があっても学校に採用されるかどうかは未知数だ。

ある職業をめざすのはいいが,それに足るだけの学力がつくかどうかは考えておくべきだ。
少なくとも勉強が苦手であるのに医療関係をめざしても難しい。

しかし,多くの生徒は,客観的に見ると運動が苦手なのにプロスポーツの選手をめざしているのと大差ないような進路を希望していたりするので,甘く考えないでしっかりと勉強をして欲しいと思う。

この仕事をやっていて,非常に多いのが,「英語が好きなので,英語を生かした仕事に就きたい」というものだ。
で,英語力を見ると「・・・」


さて,そういうわけで,多くの学生は,希望の職業に就けないものだから,不本意な就職をすることになる。
そして,3年とか5年以内に職場を去る人が非常に多いとも聞く。

そんな中,ウチの塾が唯一広告宣伝費をかけているバスの広告会社の人が,今日新たな年度更新の手続きに来てくれた。

img1
聞くと,その若い社員が広告会社に入って,2つめに取れた契約がウチの塾だったらしく,はじめなかなか契約してもらえない時代に契約してもらえたので,非常に印象深いのだと語ってくれた。
入社5年をすぎて,ちゃんと社会人として立派にやっていっているのには理由があると思うのだ。

ご存知のように,ウチの塾はあまり宣伝や広告にお金をかけていない。
ところが,その青年の提案には乗っかって,契約することになった。
決してセールストークが上手だったわけではない。
ただ,誠実に説明していたのだ。
おそらく,変にノルマみたいなのがあったかもしれないが,だから契約をとろうとろうと必死になるのではなく,あくまで顧客に対して丁寧に説明して,もしもよかったらご利用くださいという非常にまともな対応をしていた。
だから契約したのだ。

あれが,もっとベテランでしゃべるのが上手で,いかにも契約してもらおうという下心が透けて見えるような社員だと,とっとと帰ってもらったに違いない。

このように,人間が良いかどうかで契約がとれるかどうかが決まってくると思うのだ。
現にウチではそうするし,決して安いからそちらを選ぶなどということはやっていない。

逆に,某塾検索サイトとの契約を先日解除した。
そのサイトからの問い合わせだと,ちゃんとウチの塾のことを把握していない場合が多いという本当のことをブログに書いたのだが,それを見つけて,自社のことを悪く書いているとクレームをつけてきた。
こちらは,本当のことを書いたまでで,そのサイトの至らない点を指摘しているのだから,ありがたくその指摘を受け止めておけばよいのに,そのブログ内容を削除するように求めてきた。
その言い方が,いかにも契約違反だとかいう雰囲気を出してきたので,こちらから切らせてもらった。
誠実さのカケラも感じられなかった。

このように,将来就く仕事には,個々の学力という能力は最低限必要だが,実際に気持ちよく仕事できるかどうかは,人間関係が円滑にできるかどうかだ。
そして,その肝となるのが誠実さなのである。
そういうことを踏まえて,将来にどんな職業に就くかを決めて欲しいと思う。




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