[2015年5月3日]
テレビでラサール石井が東大合格に向けて勉強をしているのが紹介されていた。
芸名のラサールは言うまでもなく鹿児島にある超進学校からとったもので,インテリ芸人の老舗といえる人だ。
しかし,半分仕事みたいなものとはいえ,50歳台で東大を受験しようと思うのはすごいことだ。
私はこういう仕事をしているので,あの人よりはかなりずーっと勉強をしてきている。
しかし,今から1年間受験勉強だけやっていいと言われても,東大の合格は自信がない。
一番のネックは数学だ。
もともとそれほど得意でもない上に,東大の問題は処理速度が遅いと時間切れになってしまう。
さすがに,そのスピードで解くのは厳しいだろうと思うのだ。
一方で,センター試験と英語と理科は合格ラインくらいに行く自信はある。
京大の数学だったら,まだじっくり取り組む時間があるように思うので,なんとか攻略できるかもしれない。
我々が受験生だったころと比べて難問が出題されることも減っているし。
このように,自分がどの程度のレベルであって,合格しそうかどうかが自分で把握できるかどうかは,実は非常に難しいことなのだ。
私はそういう能力(特殊能力?)に長けているので,教員採用試験や気象予報士試験も含めて自分の合否予想をはずすことはなかったが,多くの受験生を見ていると,その乖離の少なさこそが学力ではないかと思ってしまう。
ウチの塾に来てもらって,最大のメリットがそこにあるかもしれない。
全く合格の可能性がないのに無謀にもめざすのがよいかどうか。
これは必ずしも悪いことではないが,たとえば運動音痴で中学生になっても逆上がりができないのに体操選手をめざすと言うのなら,全力で止めてあげるということ。(意外にそのレベルでも気付いていない人が多い)
というわけで,ラサール石井が合格できるレベルにあるかどうか,本人の意識と実際が大きく乖離しているようなら,何年経っても合格しないのである。
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