[2010年3月23日]
選抜高校野球で,優勝候補の開星高校が21世紀枠の向陽高校に負けた。まあ,そういうこともあるだろうと思っていたら,開星高校の監督が「末代の恥」とか「切腹したい」とか言ったらしい。向陽高校に対しては失礼な話ではある。
つい本音を言ってしまったのであろうから,と弁護する人もいるようだが,それが本音であるだけに残念でならない。
私はスポーツが好きである。小学校の時は少年野球のチームで野球もしていたし,中学から大学,社会人とソフトテニスをやっている。そんな中で,スポーツで上達するのと勉強ができるようになっていくプロセスは共通点が非常に多いことに気付く。尾崎塾の早朝授業もスポーツの「朝練」と同じである。
今回の高校野球の発言は,勉強にたとえると,
「京大めざして勉強してきたのに,同志社大学に落ちて末代の恥だ。死にたい。」と言っているようなものだ。
同志社大学もいい大学なので,そこになんとしてでも合格しようとする者が受験する。片手間にすべり止めで受験しても,よほどの実力がないと合格しないのである。向陽高校も伝統校である。甲子園でなんとしてでも1勝しようと必死で戦ったのだ。その必死さをあなどったそんな発言をするような監督のチームだから負けたのだと思う。