[2015年5月30日]
小笠原沖でM8.5という,非常に大きな規模の地震がありました。
このMというのはマグニチュードで,地震のエネルギーの大きさに関係する数値です。
よく震度と混同されるので,地震国日本に住む人として,しっかりと勉強しておきましょう。
Mは,エネルギーの対数関数です。
対数については高校2年生で習う関数なので,中学生にはよくわからないでしょうが,
logE=11.8+1.5Mという関係があります。
Eがエネルギー,Mがマグニチュードです。
高3生の人は,Mが2だけ増えるとEが何倍になるかわかりますね?
大丈夫ですか?
Mが2だけ増えると右辺は3だけ増しますから,左辺のlogの底が10であることからEは1000倍になるとわかりますね。
というわけで,Mが1だけ増えると√1000倍≒32倍ほどエネルギーが増すということです。
今回は,震源がかなり深いです。
阪神淡路の震災のような活断層による地震などはたいてい地下10kmとかせいぜい20kmの深さです。
今回は,深発地震の中でも深い方で590kmとのこと。
地震って,深さ670kmよりも深いところで起こらないのです。
結構限界に近いくらい深い地震でした。
上図の沈み込むプレートの行き着く先が深さ670kmなのです。
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