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尾崎塾
富田教室

[2015年6月1日]

進路選択の注意点

これは槻の木高校の例だが,高校1年生になったばかりなのに,高2の履修科目の調査がはじまっている。

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もちろん,最終決定はもっと後なのだが,人間の心理として一度選んだものを変更するにはそれなりの理由をつけないとダメなような気がして,前期に選んだそのままにする生徒も多いだろう。

他の公立高校でも同様な調査が1学期中にあるので,真剣に考えてもらいたい。

大学というのは大きく文系と理系に分けられる。
文系というと文学部,法学部,経済学部,経営学部,社会学部や国際なんたら学部といったものがある。
理系というと医学部,薬学部などの医療系や,理学部,工学部の理工系,あるいは農学部などなど。

将来,大学のどんな学部に行くか,イメージのない高1段階で,これらの進路を考えるのは相当に難しい。
この1学期の調査に答えるのは,一応ちゃんと考えるとして,本当に自分の将来を考えながらこの夏から秋にかけて過ごすことが大切だろう。
安易に考えていた職業が,ちゃんと調べると思っていたほど自分に合っていないことがわかったりするかもしれないし,逆に自分の向いている方面が見つかるかもしれない。

いずれにしても,小学生がプロ野球選手になりたいという夢を持つのとは違って,本当に実現可能性があるのかないのかを見極めないと,かなりトンデモないことになる。

正直,トップ校に通っているのでもないのに,定期テストレベルで四苦八苦している人が医学部をめざしたところで,相当苦戦するのが目に見えている。
学力があるかないかも適性なので,自分に向いているかどうか考えながら過ごすことだ。

本当によくある話が,英語が得意でも何でもないのに英語を生かした仕事に就きたいという意味不明の希望。

草野球をやっていたレベルでプロ野球選手を目指すようなことのないようにしたい。

何のために勉強しているのか,もう一度確認したい。

それは,将来,自分の適性を生かして世の中に貢献するためだ。

そのためには世の中のことがわかっていて,なおかつ自分の適性もわかっていないとダメ。

実は,勉強というのはすべて,この世の中のことを知ることなのだ。
勉強しろというのは,世の中をよく知れということ。
そうでないと,世の中のどこに自分がかかわれるか見えてこない。
そして,自分の適性を生かすことができる場所を見つけて,それを職業にすればいいのだ。

この観点から少しもずれることなく,今後の人生をすすめていけば,きっと皆が幸せになれるのである。












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