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尾崎塾
富田教室

[2010年3月26日]

困難を乗り切る力

ある中学校のソフトテニス部の外部コーチをやっている。
一応,市の大会で何度か優勝するくらいの腕前なもので(自慢か?)

今日は風が強かった。雨も混じるし寒いし,いわゆる荒天の中で試合をしている中学生を見ていた。

意外に思われるかもしれないが,こういった荒天の時ほど番狂わせが少ないのだ。強風などでボールが思わぬ変化をすることもあり,不確定な要素が増すので,番狂わせが増えてもおかしくない。でも,私の経験上まずこういった時は実力が上の者が確実に勝ちあがっていく。結局,条件が悪い時ほど実力が出てしまうのである。

実力が上の者の方が技術力があるので,イレギュラーバウンドや思わぬ変化に対応できるということもあるだろう。しかし,それ以上に圧倒的に差がつくのがメンタル面なのだ。

負けてしまう者は,ミスを荒天のせいにする。「あれは仕方ないよね。」と周囲が納得するし,自分でも納得する。だから負けても仕方ないのだ。負けてもいい理由を探しているのだ。勝ち上がる者はミスを荒天のせいにしない。しても意味がないことを知っているから。自分のところだけ雨が降っていて,相手のところは晴れているなんてことはないのだから,気象条件は対等なのである。荒天だから,どのようにすればミスが減らせるかを考えるのだ。勝つ方向に考えるのだ。

さて,スポーツと勉強は似ていると前に書いた。試験で点が取れない,入試で合格できない人は,いつも周囲が納得する理由を探している。合格する人は,困難があったとしても点数を取れるようにいつも思考する。ただそれだけの違い。