[2015年6月16日]
昨日書いたように,オープンキャンパスの日だけ精一杯お化粧して良い学校に見せかける努力をどこの学校もする。
学校のパンフレットではいくらでもウソを並べられる。
以前は,大学の合格者数を水増しするために,優秀な生徒に受験料を払って合格数をかせいでいた学校が多数あることが判明した。
その中でも,ごまかしをしにくいのが国公立大学の合格数であり,さらに決定的なのは東大や京大の合格数である。
国公立大の合格数は少し中身を見る必要がある。
大阪あたりでは,まず京大・阪大・神戸大にどれくらい合格しているかを見る。
次に大阪市立大と大阪府立大の合格者数も重要。
これら5大学に何名合格しているかで,およそその高校の力量が測られる。
それ以外の国公立大学の数が非常に多い場合は気をつけてみる。
いわゆる理工系で地方の国公立大学に行くのは賢い選択ではある。
なので,それはよいとして,わざわざ文系学部なのに地方に行く必要はさほどない。
具体的には,高崎経済大とか釧路公立大とか。
いや,これらの大学が悪いのではなく,大阪から遠く離れたこれらの大学に実際には進学しないし,する気もないが受験している(させている)例が多いのだ。
とりあえず国公立大ということで数をかせげるという狡い進路指導がなされている可能性がある。
東大・京大に話をもどすと,これらの大学に関しては一切のごまかしが利かない。
これはサンデー毎日の記事
↓
今年初合格者が出た学校の特集だ。
実際に高校の現場で指導していると,実質的に大阪ではまず京大の合格者がなかなか出にくいことが実感できる。
この記事にも書いてあるように,「たまたま」合格者が出ることはないと言ってもよい。
そもそも,ある程度の学力をもつ集団の中にしか,京大に合格するような生徒は入ろうともしない。
京大合格者一人の所属する集団から,阪大や神戸大の合格者が複数名出るのが普通だ。
全体のレベルがそれなりに高いから,その代表として1名の京大合格が発生する。
そういう意味では,一人でも京大に合格者を出している学校は,一つの指標となるだろう。
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以前勤めていた学校で,私のクラスから2名の京大合格が出ても,学校として何も誉めてくれなかったので,直接進路指導部長に掛け合って飯を奢らせたのが懐かしい。