[2015年6月18日]
毎週木曜日は,高校生にシス単をやらせている。
シス単というのは,駿台文庫の定番単語集だ。
大学入試に出てくる単語を頻度順に載せてあるので,最初の600語などは本当に頻繁に出てくる重要語だ。
これをちゃんと知っているかどうかで,長文の読解のスピードなど,大きく差がつくだろう。
それで,毎週やらせている。
まず,授業が始まったらCDを流してディクテーション。
そして数分の確認時間をとってから20語ほどテストをする。
それが,今日などは20問中10点とれない生徒がたくさんいる。
そういう状況だから英語が苦手なのだし,なんとか覚えてしまう努力をしなければならない。
英単語などは,あとで覚えようなどというシロモノではなく,重要語については特に最初に覚えてしまう以外にない。
最初に覚えてしまう以外にないのだ。
できれば高1の間に覚えておきたい。
すると,高2以降の勉強が超スムーズになるにきまっている。
逆に,いつまでも単語を覚えていないのでは意味もとれないし,いちいち辞書を引いて時間のロスも多すぎる。(辞書を引くのを厭わないのは大切で,ここで指摘しているのは,単にこの単語の意味なんだっけ?という程度の意味調べに膨大な時間を費やし続けることのロスだ。)
最初に覚えてしまうことで,将来に計り知れないアドバンテージが得られる一方,覚えていない状態で,へたすると高3の夏を迎えるような事態になれば,中堅大学も危ういとなる。
なんやかんやで,勉強を気にするから塾に来たり,日々悩んだりしているくせに,最も簡単に受験の核となる英語の学力がつくベースを,どうして全力でやらないのか不思議でならない。
高1の夏までは,他の科目を一切何もしなくて,シス単の600語だけをひたすらやっておくだけでも,相当に将来の展望が開けると言って過言ではないと思う。
単語集で単語を覚えるのがナンセンスだとか,いろいろホザく人がいるかもしれない。
大先生に限って,そういうことをおっしゃるが,大先生はすでに単語をある程度覚えている生徒しか担当しないから大先生なのであって,まだシス単の最初の方で10語に2〜3語しか覚えていない生徒のレベルアップについては,全くの素人さんなのだ。
悪いことは言わないから,学校の定期考査をさぼってでも,シス単の最初の方の単語を完璧に覚えることの方が,将来のためになるだろう。
それくらい,もっと力をいれて覚えるべき教材だから,毎週やっているのだと気づいてもらいたい。
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