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尾崎塾
富田教室

[2010年3月29日]

タイトル「霰」は「あられ」と読む。

今日は霰が降った。もうすぐ4月というのに,気温が低い。
気象学的には空から氷が降ってくるとき,5mm以上だと雹(ひょう)5mm未満だと霰である。霰はさらに不透明な雪霰と透明な氷霰に分けることができる。今日降ってきたのは氷霰だった。

では,雪とあられはどう違うのか。雪は雲の中でできた氷の結晶である。雲の中で雪が衝突し合い,くっついて大きく丸くなったものが霰である。霰の特大のものが雹である。

このように,サイエンスの世界ではいろいろな物を成因や大きさ,透明度など様々な観点から分類するのだが,政権交代して世間をさわがせた事業仕分けなども一種の分類だろう。

理科の分類は絶対的なもののように思う人が多いが,そんなことはない。事業仕分けでも「そんな分け方はないだろう」などと議論するのと同様,理科の分類でももっとよい分類,別の観点からの分類が必要になったりするものである。

受験生は高校や大学にいろいろな観点で分類される。
合格に分類されるか不合格に分類されるか。
ここの塾生にはどんな分類の仕方をされようとも合格の方に入る力をつけさせたい。