[2015年6月22日]
夏至といえば,古代のエラトステネスの地球の大きさ測定が思い出されます。
シエネでは夏至の日に井戸の深くまで日が差し込むというのに,アレキサンドリアでは角度が7.2度もあるのです。
これを,地球が丸いと仮定することで,地球の大きさを測ることができると思いついたわけでして・・・
が,しかし,ちょっと待ってよオニーサン!
地球が丸いってことを,誰がエラトステネスに教えたのでしょうか?
たしかにアリストテレスをはじめとして,地球が丸いという証拠をいくつかあげてはいたようです。
船の帆の見え具合とか,月食の影の形とか。
ですが,あれは本当は地球が丸い証拠でも何でもありません。
球形でなくとも同じことが起こる可能性があるのです。
円筒形でも起こったりしますよね。
そもそも,井戸に差し込む光の角度は,太陽高度が有限なら,場所によって差があって当然なのですよ。
だから,どうして球形だとしたのかがわからないのです。
普通の考え方だと,地球は平らであって,おそらく角度は太陽高度に起因するので,角度を測ることで太陽までの距離を求めると思われます。
そう考えると,エラトステネスは本当に地球の大きさを測ったのかどうかも怪しくなってきます。
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