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尾崎塾
富田教室

[2015年7月5日]

私大のセンター利用入試について

よく相談を受けるのだが,関関同立を志望している私文系の生徒が,関関同立のセンター利用入試を受けるべきかどうか。

これにはいつも明確に答えている。

「受ける意味がない!」

なのに,たとえば三島高校や高槻北高校の無責任な先生方は受けるように指導する。
いや,私学でも多くの先生が受けるように指導する。

そのあたりの指導はウチの塾とは全くちがっている。
意味がない受験によって,合格可能性が下がりこそすれ,1万分の1%も上がらないのだ。

そもそも,センター試験のような難しい試験で,80%以上の得点率を取れるようなら,国公立大学を志望しているのだ。
実際に,関関同立にセンター利用で合格するのは,阪大や神戸大のボーダー以上の生徒。
   ↓
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80%の得点率で国公立大学を受験しても,やはり不合格になる生徒もいる。
そういう優秀な生徒をとるために,関関同立はセンター利用入試をやっているのだ。
決して,一般入試でも合格するかどうかギリギリという程度の低い学生をセンター利用でとろうと思っていないのだ。

センター試験でどの科目でもいいから8割越えることができるようなら,相当に優秀で,一般入試で関関同立も視野に入ってくる。
逆に,関関同立の合格が危ういレベルでセンター8割などというのは夢のまた夢だ。

たとえば,夏以降にマーク模試を受けるとする。
センター利用で志望校判定などすれば,当然ながらE判定もいいところ。
たいていのマーク模試では40点くらいしか取れないのだ。
あと4ヶ月で点数を倍増させる?

なんやかんやで,センター試験を受けるとなれば,センター対策と称するマーク演習をすることになる。
ところが,センターの英語も国語も数学も,関関同立の一般試験よりもはるかに点数が取りにくい。
膨大な時間をその対策に費やしても,歯がたたないものはどうしようもない。
ようするに,センター試験はどの私大入試よりも時間制限が厳しい試験なのだ。
絶対に時間が足りない。
本来,関関同立の試験なら得点できるやり方をセンター試験でやってみても,時間が足りないので取れない。
そういう部分があるので,へたにセンター演習をすることで,本来なら関関同立に合格できるような生徒が調子をくずし,合格できなくなってしまう場合があるのだ。

逆に,国公立大学に合格できるような受験生は,センターで8割取れる層だ。
その場合,関関同立の問題は難なくこなせるので,特に対策はしなくてよい。
しかも,センター利用で,楽々合格することが可能なので,センター利用入試はたいへんありがたい入試制度なのだ。





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