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尾崎塾
富田教室

[2015年7月7日]

東大の問題でもカンタン!

高1の化学の定期考査で出題されそうな問題をさがしていたらいいのを見つけた。

それを考査前の生徒にやらせてみた。

同位体の比によって,沈殿生成物の質量比に差が出るというのだが,いろいろと勉強の基本が確認できる良問だ。

まず銅63と65があって,原子量が63.5だとすると,その存在比はいくらかという問題。

こんなの,体重63kgと65kgの2種類の人間がいて,100人の平均体重を求めたら63.5kgでしたという,中学1年生でもできそうな比の問題だ。

次に,銀107と109があって,臭化銀の沈殿ができるのだが,臭素も79と81がある。
結局4種類の同位体の組み合わせで,質量186と188と190のものの比が1:2:1になるというもの。

これも,単純な比の問題といえる。

最後はやや難しいが,銀109だけを少し加えたら,質量186と190のAgBr沈殿の比が2:3になったという問題。
ちゃんと解くコツはちゃんと溶液の図に溶質の粒を描いて考えることだ。

img1
これとて,沈殿=結婚みたいなもので,Brの存在比が1:1なら,沈殿物の比2:3は相手方のAgの存在比になるに決まっている。

めちゃくちゃ男尊女卑的な例だが,女子はいくらでもいて,男子はイケメンか金持ちかの2種類としようか。
こいつらは結婚したいとプロポーズしたら必ず結婚できます!
イケメンと金持ちの比率が1:1なら,イケメンと結婚するカップルと金持ちと結婚するカップルの比率は1:1だ。
ところが,今,その比が2:3だとすると,イケメンと金持ちの人数比が2:3ということになる。

みたいに,人間のカップルになぞらえて沈殿を考えるとカンタンになったりする。

この問題,実は東大の入試問題。
しかし,原子の話だと難しい気がするが,人間の世界に置き換えるとイメージしやすいので高1の生徒でも答を出せたりする。
化学ってそういう部分が多いので参考にしてもらいたい。







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