[2015年7月23日]
大阪進研さんの情報誌を中学3年生に配布しました。
そろそろ私立高校選びを真剣に始めようと考えておられるかもしれません。
昨今は,オープンキャンパス・オープンスクールと称する学校の体験イベントが花盛り。
昔は説明会が11月以降にあったのですが,最近はオープン何某が10月や9月,いやいや,8月とか早いところは7月からやっています。
まだ,学校のイメージを何も持っていない中学3年生が,そのオープンなんちゃらに行ったとしましよう。
楽しいイベント,体験授業,古びた公立中学校と違って,きれいな校舎や親切な先生方の対応に触れて,「ああ,この学校に行きたい!」ってなりがちです。
そう,それが私立学校の「ねらい」なのです。
最初に良いと思ったら,他の学校をいちいち見てまわるのはめんどうですし,そこに決めちゃう生徒も多いのではないでしょうか。
それが「ねらい」です。
生まれたばかりの雛が生まれてはじめて見た動くものを親と勘違いしてついて行くみたいな?←このたとえは結構あたっている
しかし,冷静によく考えてください。
それで,その学校にしてしまってよいのですか?
そのイベントの担当者がうまい企画を組めば,中学生が見て学校を気に入ってくれるようにいくらでもできそうです。(なのに,へたくそな企画で受験生を離してしまう場合もありますが・・・)
そういうのにマンマとひっかかって,実際に入学したら全然その生徒に合ってなかったという可能性はあるでしょう。
イベントで何をやっても,そこに検閲が入るわけではありません。
極端な場合,ウソをついてもバレなければいいというノリ・・・
そこですばらしい体験授業を受けたとしても,実際の授業がいつもそんなにうまくいっているわけではないのです。
ポンコツ教員がたくさんいる学校でも,イベントではちょっとはマシな先生が対応しますから。
そして,今通っている公立中学校の先生がポンコツだったら,そのマシな先生がすばらしく見えても仕方ありません。
よいですか。
オープンスクールはその学校の普段の姿を現しているのではありません。
精一杯背伸びしていて,めーっちゃ厚塗りの化粧をして,なんとか生徒に来てもらおうと必死でやっているコマーシャルイベントなのです。
そのイベントがつまらなければ,それはそれで悲惨なのですが,イベントが良いからといって,その学校に決めたりしてはいけません。
むしろ,そんな背伸びした状態を見ないで冷静に判断するほうがよいと思います。
では,どうすればよいか。
そうです。
厚化粧しているときでなく,スッピンの状態を見に行けばいいのです。
普段の学校を見に行くのが最良です。
できれば登下校の様子も見ていくとよいでしょう。
平日でもいつでも,私立学校の入試担当の誰かが案内してくれます。
そうやって普段に個別に相談に行くほうが確実に学校の様子がわかります。
進研ジャーナルにはそういうイベントの情報が満載ですが,それは無視して,まずは学校のパンフレットを手に入れて読んでみてください。
パンフレットもうまく作ればすばらしい学校に見せかけることができます。
ですが,なんとなくどこに力を入れて運営しているかはわかるので,参考になると思います。
パンフレットの入手は毎年8月にある私学展が便利です。
大阪の私学すべてが参加しています。
個別ブースで学校の先生に質問などもできます。
制服が気になる人はそれも展示してあります。
今年は8月15日,16日にOMMビルで行われます。
****具体的な一例****
たとえば,大阪学院大学高校のパンフレットを見ると,各クラブ活動の活躍が10ページ以上を割いて載せてあります。
部活の内容,戦績だけでなく,指導者について,氏名,顔写真,経歴などを書いてあるので,部活を責任を持ってしっかりやっている学校だとわかります。
きっちりとした部活をやりたい人にはよい学校だと思います。
この高校はほんとうに部活生徒がすばらしく,学校に行くと来客ということで,生徒が本当にきっちりと挨拶してくれます。
そういうことを確認するために実際の学校に行ってみればよいのです。
※貝塚市の方からご質問をいただきました。
あいにく,南の方の高校の現状はよく知りません。
上記のような方法で,調べてみてください。
それに,ウチの塾生に合った学校は紹介できますが,見ていない生徒さんに合うかどうかは,全くわからないのです。
学力,性格,部活に命をかけているか否かなど,生徒に応じた学校がありますので,ウチの塾ではそういうことを加味してアドバイスしています。
にほんブログ村
にほんブログ村