[2015年7月27日]
昨日の摸試を受けた生徒が,
「国語が思ったほどできませんでした。塾で問題集をやっているときには手ごたえがあったのですが・・・時間が全然足りなくって・・・」
と肩を落としていました。
そういうものです。
つまり,おそらく国語の力は実感できるほど相当についてきていたのだと思います。
でも,試験で点数を取れなければガッカリですね。
さて,合否を分けるものは何でしょう?
すごい読解力,語彙力。
数学なら計算力,発想力。
誰よりも深く理解しているとか,そういうことですか?
NO!NO!
ちがうんですね。
合否を分けるのは「得点力」なのです。
考えてみればあたりまえでしょ?
得点で合否が決まるのですよ。
(一部の学校で,事前相談で合格が決定しているようなのは別にして)
1点差で落ちたとかもよく聞きます。
たった1点なら,なんとかならなかったのでしょうか?
いや,きっとうまくやれば合格していたはずなのです。
受験というのは,たいていは合否ギリギリのボーダーラインに多くの受験生がひしめき合います。
だから,1点とか2点の間に大勢の受験生がいるのです。
10点くらいの幅なら100人とか。
おそらく,5点差くらいで落ちた人は,試験時間の過ごし方がへたくそだったのです。
全く同じ人間が,解く順番を変えるだけで10点くらいの差がついたりします。
ちょっと急いでやるとか,落ち着いてやるとかの差でもカンタンに10点くらい差がつきます。
結局,いくら勉強をしても,そういう部分がへたくそなら合格しないということなのです。
だから,時間配分とか,どのあたりまで解いたら次の問題に取り掛かるかなどのシュミレーションも大切。
さらに大切なのは,臨機応変さです。
だいたい予定どおりいかないのが受験ですから。
以前書いたように,私の大学入試では,数学でまさかの「解なし」問題が出題されました。
私は全く動じずに乗り切りました。
今の塾生の学力だけを持って私に試験を受けさせて下さい。
おそらくことごとく合格してみせます。
合格最低点を越えるように得点を取ればよいだけですから。
満点なんか取る必要はないのですから。
そういうわけで,この夏にしっかりと学力をつけるのも大切ですが,そろそろ実際の試験時間を意識して,その時間内にどのように振る舞えばよいか,しっかりと考えて過ごしてみてはどうでしょうか。
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