[2015年8月4日]
サンデー毎日の今週号。
最新の大学入試難易度が載ってます。
別に諜ではありませんが,こういう雑誌は買っておいて損はありません。
私の母親は毎週買っていて,受験の情報を得ていました。
当時はインターネットなどなかったですし,貴重な情報を雑誌が提供してくれていたのです。
こういう雑誌は,特にデータの読み方などが難しいので,うっかりするとミスリードされてしまうのと,雑誌が意図的に変な方向に読ませようとしていたりします。
ですから,情報をどのように読み取るかというリテラシーも必要です。
そういう意味では,このブログを読まれている方は,いろいろと勉強になっていると思うので,大丈夫かと思います。
3大模試の偏差値が併記されているので,かなり難易度の目安がわかると思います。
親の世代から何十年も経っているので,大学の序列が微妙に変化しています。
そういうところも見ておきましょう。
たとえば,関関同立が上で産近甲龍が下だと思っていたら,関大の下位学部と龍谷の上位学部は完全に逆転していますし,近大の農学部は立命館の理工と変わりません。
しかし,入試の難易度と就職が必ずしもリンクしているとは限らないのです。
たとえば,下位の大学がよくやる手口で,推薦入試で定員の大部分を確保してしまい,一般入試の定員を少なくしていたら,そりゃ狭き門になりますから一般入試の偏差値は上がります。
しかし,大学全体のレベルは低いのですから,大学に入ってからアホ学生に囲まれて,かしこい学生もアホになって卒業するのです。
当然そういう大学の就職は芳しくありません。
他に,立命館大が編み出した手法ですが,入試方式をたくさんのコマ切れにして,1つの方式での合格者数を少なく絞るのです。
そうすると,やはり毎回が狭き門になるので,合格者の平均偏差値がグーンと上がるのです。
合格する人は,たとえば偏差値70の人が5つの方式で受けたら5回とも合格します。
そして,5回ともその人を合格者の平均に算入できるという手法です。
別に立命館大を悪く言うつもりはないですが,現実に立命館大学のように多くの受験方式がある大学の偏差値は高く見えがちです。
実際に入学している学生のレベルと乖離している場合が多くありそうです。
そういうわけで,就職ということになると,たとえば関西では
同志社と関学が頭一つリードしていて,次に関大と立命館というイメージ。
近大は最近人気がありますが,やはり関大や立命館よりはかなり就職で差をつけられます。
このように見ると,内部進学や推薦入試で合格するのではなく,やはりしっかりと学力をつけて大学に入っておく方が,就職のときに有利だと思いませんか?
実際,企業の人事担当の人は,どのような入試形態で大学に入ったかも採用するかどうかの参考にするのですからね。
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