パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2015年8月9日]

記憶

昨日書いたが,記憶のコツは,これでもかと自分の頭の中で何度も何度も繰り返して叩き込むこと。

たまに記憶力が非常によい人がいるが,そういうのはある種生まれつきであって,特殊能力。

一般の人は,繰り返しやる中で記憶していく。

ただ,漠然と記憶するのと,懸命に記憶するので差がつく。

懸命な記憶は記憶する技術といえるかもしれない。

img1
最近の生徒を見ていて心配なのは,覚えておくべき事項を覚えていないという事例が多い点。
中学生に都道府県の確認をさせても,満点取れる生徒はめったにいない。
その状態でいくら社会科の授業を受けてもピンとこないだろう。

どういうわけか,歴史の年号も覚えさせなくなっているようだ。
年号を覚えなくとも前後のつながりの方が重要だということ?
しかし,年号を覚えていれば,前後のつながりもより具体的に把握できるので覚えている方がよいに決まっている。

数学を教えていて驚くのは,√2が1.41421356=ひとよひとよにひとみごろ を知らないことだ。
こういうのは学校でちゃんと覚えさせておくものだろう。
学校の教師は何を教えているのだろうか。
img2
塾でよく教えるのは,√6や√10も覚えておきなさいということ。
√2と√3を覚えていれば計算で出せるので√6は覚える必要がないと思うかもしれないが,覚えていると瞬時に判断できる。

数字や用語だけでなく,こういう場合はこのようにするという経験も覚えておくことが肝要だ。
連立方程式の解き方など,その場で考えていては話にならない。

理科なら回路の問題で,何に着目してどんな式を立てるのかは機械的にできないといけない。
それができるように訓練するのが重要なのだ。


このように見ると,勉強している時間のほとんどは記憶に費やしていると言っても過言ではない。
自分の頭で編み出した方法などを使う場面は入試ではほとんどない。
それに,自分で方法を編み出すためには,一般的によく知られている方法をよく知って身に着けている必要があるのだ。
この夏は,そういう基本の用語,基本の解法をしっかりと身に着けることを主眼としたい。
それがないと9月以降の勉強の能率にも影響してくる。





にほんブログ村 受験ブログ 高校受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村


にほんブログ村 科学ブログ 地学・地球科学へ
にほんブログ村