[2015年8月10日]
昨日のテレビでは,やはり長崎の原爆から70年の番組が多かった。
それで見ていると,原爆の遺構も震災の遺構もよく似ていると思い,共通点と相違点について考えてみた。
似ているのは外見上,そこにあった建物がほとんどなくなってしまい,相当に丈夫な建造物のみが遺構として残っている点。
私の母親は神戸で空襲に遭い,そのあとの惨状を見ている。
そして,神戸の震災の跡の様子を見て,空襲の跡と同じだと言っていた。
私も神戸の震災の様子や東北の様子を何度も見ているが,その遺構とテレビで見る長崎の遺構はよく似ている。
建物が昔使われていた時を思い起こさせるという点で,同じような心理的な見え方をするのだ。
戦争も自然災害も,多数の人間が亡くなるという点で共通なのだ。
さて,それを踏まえて,何が異なっているのか。
それは,やるせなさや怒りの矛先であろうか。
戦争は原爆を落とした米軍に対する怒りであったり,勝ち目のない戦争へ突入した日本軍に対するものになりそうだ。
一方,自然災害は,基本的には誰かが起こしたものではないので,気持ちを持って行く先がない。
幸い?福島の人たちは,原発の事故があったので東電や行政に噛み付くことができたが・・・
いずれにしても,いつも思うのだが,こういう戦争や災害に関する報道を見て,自分がいかに幸福な環境にいるかを再認識して欲しいのだ。
勉強だけしていたらそれで誉めてもらえたりするのだ。
なんとラッキーな境遇。
そういう感謝の気持ちみたいなものを常に持って勉学に取り組んで欲しいと思う。
にほんブログ村
にほんブログ村