[2015年8月13日]
お盆休みを利用して,多趣味の私としてはいろいろとやることが多く・・・
今日は変成岩の薄片写真を撮ってみました\(^o^)/
もう20年も前頃に,大学の博士後期課程の研究生として北米の変成岩を研究していました。
毎週大学に行って,岩石を薄くスライスしたもの(薄片)を顕微鏡で見て,さらに電子顕微鏡で鉱物を見定めてX線で分析するということをやっていました。
今はもう大学の先生のところに稀に遊びにいく程度ですが,顕微鏡で見る岩石が美しいので,たまに見たくなるのです。
これが偏光顕微鏡という,鉱物を鑑定する専用の顕微鏡。
この薄片を撮ってみました。
ピンク色の小さな鉱物が紅れん石という鉱物。
この鉱物があると,かなりの高圧であったことがわかります。
また,写真では横に連なっているように見えますが,高圧なので1方向に伸びた配列=片理構造をするのも高圧の変成岩の特徴です。
偏光というのは,光の性質で,鉱物ごとに光の振動方向を変える角度や伝わる速さが異なるので,鉱物の識別ができるのです。
偏光板を入れると全く色合いが変わります。
白や灰色に見えるところは石英であったことがわかります。
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