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尾崎塾
富田教室

[2015年9月2日]

模倣して何が悪い?

何とも残念な話だ。

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あのエンブレム問題。

結局,パクったのではないけど取り下げる?

だいたい,どっかの国の人がイチャモンつけてきたのが発端かもしれないが,デザインなんか完全にオリジナルのものなどあるはずがない。

三角や丸を使ったデザインだから模倣だとか?
配置も4角と真ん中などの部分に分けたとして,数学的にも限られたパターンにしかなりえない。

それよりも,もっと完全に模倣しまくって利益をあげる違法なことが普通に行われている某国の破廉恥な行為をどうにかした方がよい。

それはさておき,しかしながら,模倣自体は何も悪いことではない。

特に学問の世界においては,「学ぶ」は「まねぶ」=「真似する」だから,正しく模倣していくことこそが学問の第一歩なのだ。

おなじみのチャート式の数学も,上に例題があって,それを模倣して練習問題を解いていくというシステムだ。
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英語も,自分で語順をオリジナルに考え付いたりしたら,それこそ意味不明の英文になってしまう。
正しい英文を暗記して,それを模倣して使う以外に勉強法はないのである。
基本英文を700くらい覚えとけっていう定番本が昔からあるのだ。
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つまり,真似をするという行為は学力をつけるための王道であって,教育業界においてはむしろ奨励されるべきものなのである。


教える側にとっても,優れた先生の教え方を真似するのは悪いことではない。
ただし,あくまで指導の仕方のパクりはそれなりに力量がある人がやらないと,形だけの模倣に終わってしまう可能性がある。
よく,○○メソッドとかいう指導方法が流行したりするが,すべての生徒にぴったりのメソッドがあるはずがない。
結局は各指導者が自在の指導力をつけて自分の生徒に合ったものにするしかないのである。






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