[2015年9月7日]
前年度に阪大工学部を受ける生徒がいなかったので,うっかり見逃していたが,阪大のB配点の合格最低点が公表されているではないか。
これを見て,世間の人はどう思っているのだろう?
以前にも書いたのだが,阪大の場合はセンター試験よりも2次の配点が大きく,その出来具合で合否が決まると言って過言ではない。
そして,年度によっては,2次の得点が5割を切って合格ということもあると指摘している。
このB配点というのは,センター試験がA配点の合格者の70%以上あれば,2次の点数のみで合否判定をするというものだ。
つまり,B配点の合格最低点は,2次試験のみの合格最低点ということになる。
今回公表された合格最低点が,最も点数の高い応用理工で460点程度,低いところだと440点で合格なのだ。
1000点満点で。
阪大は2次で45%取れたら合格できるのだ。
今までセンター試験の点数との合計で見えにくかった2次の合格最低点が今回は直接公表されているということになる。
ちなみに,今までどおり,センター試験のだいたいボーダーラインくらいの点数をもとに計算すると,2次の合格最低点がおよそわかるという手は一般にどこでも使える。
そして,そうやって予想していたとおり,阪大の2次合格最低点は5割を切っていることがあり,今回もそうであったということだ。
これは何を意味しているのか。
カンタンに言うと,採点基準が非常に厳しいのだということ。
おそらく,数学の論述などは,答を出しただけではほぼ点数がなく,しっかりとした論理展開ができていないとバッサリとやられているだろう。
また,英語にしても,なんとなく単語を並べて答えただけでは点数がなく,ちゃんと題材の真意が伝わるかどうかというレベルで書けないといけないのだろう。
そういうことで,阪大を受ける人は安心して受験すればいい。
ちゃんと勉強したものが必ず合格できるような配点と採点方法なのだ。
実際に聞いた話だが,阪大を落ちた生徒が「おかしいな,採点ミスじゃないかな?」と言ったそうな。
バカなこと言っちゃいけない。
本人は正解を書いたつもりだろうが,阪大の採点基準では全くダメな答案を書いたからしっかり減点して下さったのだ。
自分の至らないところを反省するのでなく,採点ミスだとか言っている生徒は,阪大には入れてもらえないのである。
阪大工学部に入る方法
センターで7割は死守。
2次で5割以上取れる力をつける。
たった,それだけだ。
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