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尾崎塾
富田教室

[2015年9月10日]

特進コースについての考察2

私立高校の特進コースで,最低限許される進学実績は,たとえば併願した公立高校を落ちた生徒たちを,その公立高校の平均的進学先よりもレベルの高い大学に入れてあげることだろう。
通常,公立高校の学習指導なんかそんなに力を入れるわけでもないので,私立高校がしっかりとやれば,このハードルは決して高くはない。
だから,最低限のハードルだ。
そういう観点で,特進コースをながめてみればよい。
このハードルさえクリアしていない特進コースは世の中に結構あるのだ。

特進コースを選ぶときに,進学実績と書いてあるページの京大何名,阪大何名などという数字に騙されてはいけない。
それは,あくまで,過去の生徒の結果であり,もともと京大に余裕で合格できる奴が,学校の指導と関係なしに合格していったのかもしれないし,京大に行ける生徒の学力を下げてしまって阪大にとどまったのかもしれないのだ。
今度入学する生徒=あなた,あるいはあなたの子 がどうなるかという観点でしか良し悪しは測れない。

その生徒がたとえば三島高校にギリギリ合格レベルとしよう。
その生徒は,三島高校に行くとなると,阪大や神戸大に合格するのはまず難しい。
普通に高校生活を送ったらその学力には到底届かない。
ところが,三島高校をギリギリ落ちたとして,私立の特進コースに入った場合,鍛えに鍛えてもらえて阪大や神戸大に合格する可能性が出てくるのだ。
そういう特進コースを持つ私立高校を併願しないと意味がない。
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あ,ちなみに,学校の良し悪しを特進コースの学力のつけ方だけで判断しているのではないですよ。
学校教育の目的はそもそも進学とは別にあるのだから。
あくまで,この評論はタイトルどおり,特進コースと名をつけているのだから,その名に値するかどうかという視点で書いています。



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