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尾崎塾
富田教室

[2015年9月12日]

特進コースについての考察4

私立高校の特進コースは何のためにあるのか。

先に書いたように,その実績につられて自分も合格できると勘違いして大勢の生徒が入ってくるのを期待している場合が多いだろう。
しかし,実態は,すでに合格が決まったような高学力の生徒を順調に伸ばしてあげるだけで難関大には合格者が出る。
特待をもらえないレベルの生徒はそれなりに勉強させるが,難関大には届かない。
外部からはそんなことわからないので,特待をもらえないレベルの生徒が淡い夢を見て入学してくるのである。

そういう「詐欺まがい」の学校が多いのが実態。
このような学校の特待の経費は,広告宣伝費という勘定科目となる。
(この手口って,某R塾とか某M淵教室がやってることそのままやな)
img1 一方で,現場の教員が,本当に生徒の学力を伸ばそうと必死になって頑張る場合がある。
私学といえども,授業力のある優秀な先生の数は少ない。
たまたま有能な先生が担当してくれたら,その学年の生徒は他の年度よりも成績が伸びる。

過去10年くらいの進学実績を調べると,学校によっては顕著な傾向があったりする。
3年周期で実績がよいとか。
2年周期とか。
6年周期もあり得る。
有能な先生が学年を持ち上がって行って,卒業させたら1年生の担当にもどるような場合,3年周期で実績が出たりする。

次に入学する学年に,どのような先生が配当されるかがあらかじめわかれば,超おススメの高校だったり,今年はハズレだったりするだろう。

私立だから,教員の転勤はあまりないが,授業配当される学年によって進学実績が変化するようでは,その学校の「特進」というシステムが教育効果を上げているのではなく,少数の教員の個人プレイで学力をつけているだけ。
img2
「特進コース」というシステムを購入するのは,これほど難しいことなのだ。


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