[2015年9月18日]
受験生や保護者の方の大いなる勘違いが次のようなイメージ?
このAのグラフのように,学力が勉強時間に比例して伸びると思っていませんか?
ンなふうにうまく伸びるわけないのです。
学力と勉強に費やした時間の関係は,一般的にはBのグラフのようになります。
勉強しはじめの頃は,慣れない部分・基礎知識の欠如・今までの悪い癖などが影響して,勉強しても勉強しても学力がほとんど上昇しない時期があるものです。
<<準備期>>
ところが,その準備が整うと,勉強すればするほど学力が身についていく時期が来ます。
<<伸長期>>
やがて,その勢いが鈍ってくる時がきます。
勉強してもなかなか点数にならない時期です。
<<飽和期>>
海岸にひすいが落ちています。
最初は誰も拾うことができません。
普通の石とひすいの区別がつかないからです。
ところが,石の区別がつくようになると,少し歩けば次々に見つけて拾うことができます。
やがて,海岸にひすいがあと3個となったとき,それを見つけるのには相当苦労します。
60点の人が70点に上げるのに10時間かかるとして,97点の人が10時間勉強しても98点になるかどうかびみょーって感じ。
なのです。
昨日,夏期講習の伸びを示しましたが,大きく伸びた人とあまり伸びていない人がいます。
これは,その期間に頑張ったかさぼったかが反映されているのではなく,上記の伸びる時期の影響が大きいと思われます。
まだ準備期の人は,夏の伸びが思ったほどでなくとも,確実に準備が整ってきているので,この9月〜10月が伸長期です。
一気に学力を伸ばしていきましょう。
夏期講習のときがうまく伸長期にはまった人はかなり偏差値が上がったと思います。
ところが,せっかく覚えたことを忘れてしまっては学力は下がりますし,今までどおり頑張っても思うように伸びない時期がやってきます。
そこを我慢して,伸びにくい飽和期に偏差値を1でも2でも伸ばしていく覚悟が必要なのです。
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