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尾崎塾
富田教室

[2015年9月23日]

今日は何の日でしょう?

はい,今日9月23日は言わずと知れた「テニスの日」

えっ?

知らない?


まあ,ほんと確かにテニスしている人でも知らない人が多いのですよ。
でも,本当に9月23日はテニスの日なのです。

そのうち錦織圭くんや奈良くるみちゃんが世界一となって,テニスが国民的スポーツとなり,松岡修造がテニス平和党を立ち上げて政権をとって総理大臣にでもなれば,本当に日本は平和な国家になると思いますね。
その時にはこの9月23日はまちがいなく国民の休日となり,今年のようなシルバーウイークが完全に定着するものと期待されます・・・

と,夢物語は置いといて,今日もテニスの話。


奈良くるみちゃん(小学生の頃から見ているのでどうしても「ちゃん」になってしまうが,もう23歳なのだ)が,試合会場で質問に答えていました。

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塾生のみんなにも大変参考になることを言ってました。

質問「試合で緊張しないためにどうしていますか?」
答え「めちゃめちゃ,他の人よりも緊張します。けど,緊張が悪いことだとは思っていないので,緊張している中でいかにきっちりプレイできるかを大切にしています。」

どうです?すごいでしょ?
凡人は緊張しないようにするあまり,かえって固くなってしまい,うまくプレイできずに終わります。
発想が逆なのですね。
大切な試合ほど緊張するものです。
緊張することを前提に,その状態で力を発揮することに集中していけばよいのですね。

これは,試合を試験に置き換えたとき,受験生のみんなにもあてはまります。
入学試験という人生を左右しかねない場面で,緊張しないはずがありません。
だから,そういうメンタルなことも含めて想定しておいて,その中でもちゃんと問題を解くことに集中できる自分をつくっていきましょう。


質問「普段の練習で一番気を付けていることは?」
答え「特にこれというものはありませんが,いつもやっていることしか試合ではできないので,基本の足の運び方とかを気にしながらやっています。足が動いてないと思ったら動かせるように練習しています。」

うーん,これも質問した中学生に伝わったかな?
これは相当に深い答えなのです。
本当に,練習で毎日毎日積み上げたものしか試合では通用しないと思っているので,試合で急にうまくなって強い相手に勝利するなんてありえないと思っているのですよね。
そして,体の小さな選手が太刀打ちできるのは,走って走ってラリーを展開してなんとか勝機を見出すしかない。
そのベースになるのはフットワークなのです。
今の中学生や高校生で,ラケットを持たずにフットワークだけの練習を延々とやる場面があるでしょうか?
彼女は,そういう練習をずーーーーっとひたすらやっているのですよ。
足の運び方の練習をね。
試合で,足を動かそうと思って急にちゃんと動くようにできますか?
普通は,何も考えずにフットワークをやっているので,ふと足の動きが悪いと試合中に気付いてしまったら,それが気になって足が逆に動かなくなるのです。
たとえば変に考えて動かすと右手と右足が同時に出る,みたいな(笑)
それを,あえて,自分の意志で,正しいフットワークを自在に操れるようになるまで練習しているのですよ。
あたかも,自転車の変則ギアを常に最適なものにシフトチェンジできるように。
そういう努力を日々行っているのですね。

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塾生のみなさんが参考にすべきは,たとえば普段の勉強の計算練習ではないでしょうか。
何も考えずに,めんどうだけど答を出すために仕方なく計算をやっていませんか?
計算ばかりの練習などしないでしょう?
ウチの塾では,けっこうめんどうな計算問題を延々とやらせたりしますよね。
それを,「なんだ,また計算かよ,塾長うぜーなー」などと思ってやっているうちは,使い物にならないのですね。
計算って,いろいろなギアチェンジが必要なのです。
特に緊張する試験の最中には。
どういうことか。
試験には時間制限があります。
残り3分で,焦らずに正確に計算できますか?
そして,答の概数がわかればよい設問なのに,細かく計算しすぎたりしていませんか?
そういう,状況に合わせた自在な計算力が試験の最中には非常に大切なのです。

プロの選手は,そういう奥深いことを日々の練習で培っているのです。
受験生も負けずに,日々の練習を深めていきましょう。



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