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尾崎塾
富田教室

[2015年9月30日]

センター試験あれこれそれ

それで,学校の思惑とは何か。

センター試験をたくさん受ける学校は,もちろん国公立大学にたくさん合格する学校が多い。
そこで,ショボい学校が,あたかも国公立大学に対応しているかのごとく見せかけるのに,こんな言い方がある。

「ウチの学校は,生徒の9割がセンター試験を受験します!」

なんとなくレベルが高い国公立を9割の生徒が目指しているかのように聞こえる。


実際は,生徒には「私立大学でセンター利用入試というのをやっているので,それを受験するためにはセンター試験を受けておかないとダメだ」とか言っておく。
私立大志望でも,センター試験を受けないと不利なような気がするので,まあ,ほとんど受験することになる。

学校はセンター対策の授業がやりたいのだ。
教室でセンター対策の授業みたいなのをする場合,クラスの2割しかセンター試験を受けないような状態なら授業が成立しない。
ところが,クラスの9割が受験するとなれば,一応センター試験を受けるのだから授業を聞こうかという気にはなる。
かくして,まったく学校の都合上の話だが,外部に向けて「ウチの学校は,センター試験対策の授業もやってます!」と胸を張って言えるのだ。


しかし,実のところ,関関同立レベルでセンター試験利用の入試を使おうとすると,およそ8割以上の点数を取らないといけない。
センター試験で8割も取れるようなら,本当に国公立大学に合格できてしまう。

私立志望の生徒の多くは,そもそもそんなに学力が高くなく,せめて関関同立に合格できれば御の字なのだ。
そういう生徒がセンター試験で複数科目8割以上取ることはかなりレアケース。

なので,個々に判断して,私立大志望でもセンター試験を受けてもよいケースはあるが,一般には受けないのが大正解。

それから,かなりレベルの低い大学ならセンター試験利用入試の方が有利な場合がある。
レベルの低い大学=国公立大など全く話にならないレベル=センター試験を受ける生徒が志望するケースが少ない=倍率が低くて入りやすい
という具合だ。


というわけで,ほとんどの場合,関関同立や産近甲龍をめざすのならセンター試験を受けない方がよいのである。


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