[2015年10月3日]
特に中学生や中学生のお子さんをお持ちの親御さんは関心が高いと思われる,全国学力テスト。
大阪府の自治体間の差が新聞に掲載されました。
どうして関心が高くなるかというと,この点数で各中学校のランクが決められて,そのランクに従って内申点の高い人を多くできるかできないかが決まるという,運命の結果だから?
最初に結論を申し上げると,「気にしたら負け」です。
気にしない,気にしない。
そう,神経をとがらせてはいけません。
もっとおおらかな気持ちで過ごすことです。
理由はカンタンです。
とやかく言ってもはじまらないから。
そもそも,学力テストもそうですし,内申点のつけ方も,どうしようもない矛盾点だらけです。
高校入試はほとんどすべて矛盾の上に成り立っています。
こうあるべきとか正義とか正当とか,よくわからないですが,ちゃんとした制度になることが原理的に不可能なのです。
だから,中学生が何をすべきかというと,目の前の勉強をしっかりとこなして,自分が到達できる最も高い学力をゲットする。
それしかないのです。
その結果,最も行きたい高校に進学できればよいし,できなくても別に何も悪いことはありません。
むしろ,進学した学校での出会いがよい人生へとつながっていくのです。
いろいろ問題になってますが,学力テストそのものが公正に行われることは,大阪府では無理です。
たとえば大阪府では理科や社会科の進度が遅すぎたり学ぶ順序がおかしな学校が多いのです。
当然,学力テストにまだ学んでいない分野が含まれてしまったりして。
そういう場合,学力テスト実施の時期をその中学校だけ遅らせて実施するなどの「不正」な実施があるのです。
そもそも,大阪の公立中学では進度が担当の先生の自由気ままな,勝手な都合で操作され,未習分野が次の学年へ積み残されるなどということが日常茶飯事なのです。
普通の神経なら,全国学力テストの範囲に間に合うように進度計画を立てるのですが,大阪の先生はスゴイですよ。
自分のやりたい内容をやりたい順番でやることが最優先であって,全国規模のテストの方を動かしてしまうのです。
逆に,未履修でも試験を受ける中学もあるし,ちゃんと履修してから受ける中学もあります。
こんな先生もいます。
「おい,お前が数学の試験を受けたら平均点が下がるよなー」
と生徒につぶやくなどしてプレッシャーをかけます。
その数学のできない生徒は,気を利かして試験当日欠席してくれたりして・・・
そういう気の利く生徒が10人くらいいると,その中学校の平均点が1〜2点上がりますよ。
さらに,これは大阪府に限ったことではありませんが,評定のつけ方そのものが,各中学校によって分布がバラバラです。
多くの人が想像している通り,芸術科目などひどいものです。4や5の多い教師もいれば1や2を多くする教師も非常に多い。
担当する教師との相性の問題もあるでしょう。
気に入られるかどうかがそれこそ運命を決める?
これは神奈川県の絶対評価の実例です
↓
神奈川の例
評定1と2を合わせて3割を超える学校もあれば数%しかいない学校もあります。
大阪府の評定もおそらくこのようになります。
この理不尽ともいえる各教師の勝手な規準による評価を,公正に行われない学力テストの平均点でさらに操作したものが誰の目にも「公平」なものになるはずがありません。
だから,そもそも絶対評価の内申点をさらに操作して入試に利用すること自体が全くナンセンスな制度だったわけです。
でも,これは言ってもはじまらないので,気にせずに各自がしっかり勉強して,できるだけ高い学力を獲得すべく頑張るしかないのです。
それ以外何も考える必要はないのです。
人間って,バカな生き物で,トンチンカンな制度とわかっていても,なかなか正しい方向にはできないのです。
実際の世の中,そういうことはたくさんあります。
不公平感や矛盾したことだらけです。
そういうった世の中の実例だと思えば,学校や入試も世の中の一部なのですから納得です。
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