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尾崎塾
富田教室

[2015年10月16日]

学部選びは重要ではない!

学部選びはそれほど重要ではない!

意外に思う人がいると思うがそういうものだ。

いや,その,前に書いたように医者になりたいのなら医学部だ。
逆に言うと,その学部でないと得られない資格を取るにはその学部しかないが,それ以外の場合はどこでもよいのだ。

たとえば,商社で仕事をするのに,経済学部出身である必要もないし,国際関係の学部である必要もない。
現実に私の友人など,地球科学科を出て大手商社に入っている。

コンピュータ関連の仕事をするのに,情報学部やコンピュータ専門学校へ行く必要もない。
理工系の学部なら誰でもコンピュータは使うし,経済学部でも文学部でもコンピュータを駆使していろいろなことができる。

ましてや,英語を生かした仕事をしたいという生徒があり得ないほど多いのだが,みんな外国語学部を志望するのは何と短絡的なのか?
英語を「生かした」という日本語がまず理解できていないようで,「生かす」と豪語するからには相当できないと話にならない。
本当に生かすつもりなら英語圏に留学するという一択だろう。

ウチの塾で英語を生かして教えてくれているAyaka先生も海外経験ありだ。
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要するに,なりたい職業が特殊な資格を必要としないのであれば,何学部出身でもなれるわけで,そこにこだわる必要はない。

教員もそうで,教育学部でなくとも教員免許は取れる。
私なども理学部出身だし,教員になるのに教育学部である必要はないのだ。

だいたい,将来,どんな職業に就くか決められないものだ。
ならば,気に入った大学を志望するという発想があってもよいだろう。
私立大なら,受験機会がたくさんあるので受けまくればよい。

たとえば関西学院大に行きたいと熱望するのは良いと思うが,そう思う人は日程の許すかぎり関西学院大のいろいろな学部を併願する。
この大学はまず2月1日と2日に全学部統一の試験をする。
そして,その後に学部ごとに個別日程がある。
2月3日:文学部,4日:経済学部,6日:商学部,7日:社会学部などと順次試験があって,関学に入るためにはこれらをすべて受けて,1つでも合格すればその学部に入るという受験生も多いのである。

いやいや,理系だとそうはいかないと思うかもしれない。
ところが,先の医療系などは別として,これも学部学科にこだわる必要はないのである。
たとえば,先日入塾した生徒は「貝」の研究をしたいという。
それで志望学部が「農学部」だという。
何かの時に,農学部で貝の研究をしていたか,テレビのコメンテーターが農学部の先生だったのかは知らないが,普通に貝を研究するのならむしろ理学部かもしれない。
農学部でも田んぼにいるタニシなどの研究はできるだろうが・・・
他にも教育学部で研究できるところもあるだろうし,薬学部でも貝のエキスを使って研究することが可能だ。
あるいは,真珠の養殖のような話になれば産業とか経営の話にもなり得る。

大学というのは,高校生が思っているよりもはるかに自由度の高いところなのである。
自分が興味を持って学びたいことを学べばよいのであって,所属学部に縛られるようなものでは本来ないのである。



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