[2015年10月19日]
とある中学の定期考査の時間割。
22日と23日に行われるのだが,1限目が「自学」となっている。
なんじゃそりゃ?
わかりますか?
その時間をわざわざ設けているからには,中学校の先生方が深謀遠慮したスゴイ仕掛けであるはずです。
まず,第一番目の大目的は,全く勉強しない最底辺の生徒も,最低限,その日の試験の内容をちらっとだけでも勉強させることができるということ。
全くやらない子でも,その日に出る内容で,ちょっと覚えておくと点が取れそうな内容なら,超短期記憶ではあるが,試験の時に思い出して書けるかもしれない。
すると0点を取らなくなるのでHappyになれる。
先生も絶対評価で1をつけなくて済むかも。
2番目の効能は,遅刻対策。
朝一番から試験をすると,どうしても遅刻する生徒が出てくる。
2限目からだとかなりその数が減るだろう。
3つ目のメリットは,少しでも学校に拘束する時間を長くすると,保護者からのウケ?がよいから?よくわからん・・・
あとは,朝一番の試験だと何かと慌ただしいので,先生方も余裕を持って試験ができるということくらいか?
もちろん,デメリットもあって,1限目が自学といっても,先生がついていないとダメだから,試験監督する以外に教室に張り付く必要が出てくる。
教員は,試験監督のコマ数でも「俺は他の人より1コマ多い」とか文句を言う人ばかりなので,教務係の先生はたいへんになる。
そんなこんなで,よくわからない「自学」の時間は,最底辺層の生徒,試験に遅刻する生徒にとってはわずかにメリットがあるものの,それ以外の普通にまじめにやっている生徒にとって何のメリットもなく,教員の側にとってもあまりメリットもないという,よくわからない大発明なのである。
ところが,ウチの塾の早朝授業に来ている生徒にとってはすごくメリットがあるのですよ。
なぜなら,試験当日の朝にはもちろんその日の試験範囲の演習をさせているのですが,自学の時間に勉強するためのプリントも渡してあげたりできるのです。
ひょっとして,ウチの塾生のためにこのような配慮をいただいているのでしょうか?
ありがたいことです。
にほんブログ村
にほんブログ村