[2015年11月2日]
週刊ダイヤモンド
今週は「最強大学ランキング」
それで,中身を見ると,意外や意外・・・
第一位が東京工業大学だ!
ンなアホな???
こういうランキングって,いろいろな思惑があるので,それを鵜呑みにしてはいけないのだ。
ようするに,東工大を一位にするような指標でランキングをつくったら,東工大が一位になりました!というだけの話。
ただ,これには伏線があって,記事にも出てくる「スーパーグローバル大学」の採択で,一橋大学や神戸大学といった名門が不採択になったというニュースがあった。
旧三商大ということで,最も伝統がある大学が不採択になるような採択基準というのは,すなわち理系に有利な基準であった可能性が高い。
今回の週刊誌のランキングも,このスーパーグローバルの基準に準じていると考えれば納得できるのだ。
文系に不利なわけだから,理系ばっかりの大学である東工大が最も高い評価になるのは当然といえば当然なのだ。
これは完全に悪口になるが,本当のことだから書いておく。
東工大の先生はおそらくこのようなランキングで上位になるように心がけている。
その心がけとは,たとえば英語の論文の「数」をかせぐとかだ。
内容はどうでもよく,数さえ多ければそれなりにランキングの点数が良くなる。
もちろん引用回数も必要だが,数が多ければ引用も増える。
実際に,某東工大の大先生の手口はこうだ。
ある地域の調査をする。
そこでの成果をまとめれば1つの論文にできるのに,わざと4つぐらいに分けて別々の論文にして投稿する。
全体像は4つの論文を総合しないと見えないので,その地域に関係する他の研究者は4つの論文をすべて参照するしかない。
かくして,論文数は1つにまとめた場合の4倍になり,引用される回数は減るわけではない。
そういう「科学者としては誤った」方向の「悪しき心がけ」の先生が多い大学ということかもしれないのだ。
神戸大学の順位が微妙である。
もちろん経済や経営が強いのだが,理系学部もちゃんとある。
入試の偏差値的には九州大などとそんなに変わらないのに,九州大が8位に入っているのに対し,神戸大は14位だ。
この原因は,発達科学部(元教育学部)や国際文化学部(元教養部)のような,中途半端な学部をかかえているからに他ならない。
世の中に必要だから作った学部ではなく,教育学部や教養部の先生や建物,施設をなくすわけにいかないので,それらしき名称をつけて延命しただけの学部。
国際文化学部を擁する大学のくせに,グローバルな大学から落選するというのは,つまりそんなに国際という名ほど機能していない証拠なのだ。
学部の名称で進路を選ぶなというのはそういうことだ。
ただ,神戸大学という名前は魅力的であるので,そのような学部であってもそれなりに偏差値ランクは高いのだ。
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