[2015年11月4日]
新テストが先送りになるかも?
トップ校の生徒でないのに国公立大学に合格しようとすれば,まずセンター試験がネックになる。
思ったほど点数が取れないのだ。
何度も書いているが,センター試験は基礎的な学力を問い,受験者の平均得点率が60%に設定されている。
ところが,実際に行きたい国公立大学は関西では神戸大だったり大阪市立大だったりするので,70%の得点率でもまず不合格になる。
最低でも75%は必要だ。
これが取れない。
なぜなら,本質を問う良い問題だから。
公式を覚えていればカンタンにできるような問題ではないのだ。
たとえば,この物理の問題などは非常によくできている。
ほとんどの高校生は正答できない一方,ちゃんと圧力がわかっている生徒は必ず正解する。
このように質の高い問題を毎年作成しておられるのは,大学の優秀な先生方だ。
優秀な先生方が相当に時間を割いて作るからすばらしい問題ができる。
これを年2回にすればどうなるか。
せっかく,今まですばらしい問題で生徒を篩にかけられていたのに,その肝心な部分が保証されなくなってくる。
センター試験は年に1回でよい。
それで,そのセンター試験に代わって新テストを導入することになっていたが,意味がわからない。
1発勝負がダメなら,過去3年くらいの点数を持ち越しできるようにすればよいだけだ。
1点刻みがダメとかわけわからん議論があるが,そんなのは無視して,きっちりと点数で篩にかけるのが最も理にかなっている。
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