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尾崎塾
富田教室

[2015年11月13日]

団体戦の話の続き

団体戦といえば,今12か国の対抗戦をやっていますね。

WBSC プレミア12=野球の世界大会です。

この大会はもう中田翔のすごさが目立ちます。

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野球はもちろん,9人で戦うので,そういう意味では集団スポーツです。
しかし,投手対打者というのは結局は1対1の勝負という面もあります。

野球だと,投手が完璧に抑えて,打席に立ったときにホームランを打って得点をすることができるので,昔,江夏投手がノーヒットに抑えてホームランを打って「野球は一人でも勝てる」といったような場面がなくはありません。
二刀流の大谷くんならそれができるはず?

ところが,高校野球で物議を醸しだした松井の5連続敬遠のように,四球で打者と勝負しない手も使えます。
こうなると後続の打者が打たないことには勝てませんから,やはり野球は集団スポーツだということになります。
江夏投手にしても,守備でエラーばかりされたら負けていたかもしれませんから,やはり一人では戦えないのです。


それはさておき,団体戦でよい空気を作るためのコツは試合に出ていない人を参加させることだと昨日書きました。
実はそれが日本の強さだといえましょう。

試合に出ていない人というのは,ベンチに入っていて試合に出ないという人もそうですが,今回代表選手に選ばれなかったプロ野球選手や,あるいは社会人野球も含めた野球人たちや,もっと広げて日本中の野球ファンのことなのです。

日本中の野球ファンが注目して応援してくれるからこそあの中田選手の一打が生まれるのであって,誰も興味を示さないスポーツのどーでもよい一打席ではちゃんと集中力を高めて最高のパフォーマンスなどできないのです。


受験は団体戦です。

一人ぼっちで,自分自身のために勉強して合格するのはよいですが,相当に精神力が強くないとそんなことはできません。
それを応援してくれる周囲の人がいる方が力を発揮しやすいのです。
応援してくれるのは,先生やクラスメイトや家族もそうですし,学校でも塾でもそうですが地域の住民の方々や,市民の方々も含まれます。
「あの学校の生徒さんなら応援したい」
こう思っていただけるような,すばらしい生徒であればあるほど,その団体戦の力が強くなって良い方向へと進みます。

そういうところまで考えて「団体戦」という言葉を使っている学校や塾がどれほどあるでしょうか。

ウチの塾は「あの塾の生徒さん,頑張って欲しい」と周囲から言っていただけることを目標にしています。
駐輪や駐車のマナーについてブログに書くのもそういうことなのです。

そのような理解をしていただいている保護者の方が多いので,今のところ順調に成果が出ているのだと思っています。
今後ともよろしくお願いする次第です。




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