[2015年11月16日]
今くらいの時期によく受ける質問。
「過去問,そろそろやった方がいいでしょうか?」
いろいろな考え方があろうかと思う。
中学3年生の場合は,たとえば数学の三平方の定理をまだ習っていない状態で入試問題を解いても,大問1つ全く意味不明ということが起こるので,総合点としてどれくらい取れそうかの目安にするにはまだ早いのだ。
しかし,既習内容がどのように出題されるかを知っておかないと,どのようにインプットしてどのようにアウトプットしたらよいかのイメージができないので,受験勉強のやり方そのものにかかわってくる。
そういう意味で,未習の内容があっても,しっかりと過去問を見て勉強しておくのがよい。
それから,時間が十分あるのか足りないのかの感覚も大切。
過去問を実際に時間を測って解くことは重要だ。
大学入試はどうだろう。
国公立大学志望者は,センター試験を確実に受けるのだから,センター試験がどのような試験なのかをすでに知っていなければならない。
11月にどの科目も過去問をやっていないようだとピンチ!
中学生と違って,およそ秋には入試科目の教科書内容は一通り終えているのが「標準」なのだ。
公立高校で遅いところがあるが,それはその公立高校を選んだ自分が悪いのであって,独学で先に勉強するか塾や予備校で習っておかないと間に合わない可能性が出てくる。
ただし,先に行くよりも以前に既習内容が全く身に着いていないようだと,そちらを先に手当てする方がよい。
未習内容があったとしても,ある程度どのような出題がされるかを知っておかないと勉強の計画が立てられないのは高校受験も大学受験も同じだ。
入試はスポーツの試合とよく似ている。
制限時間内に相手を倒さないといけない。
相手の繰り出す技はいつも同じとは限らないが,相手の得意技とかよく使う技は過去の戦いを分析すると見えてくる。
そして,それに対応できるように自分の技を磨いていかないと勝てっこないのだ。
過去問をやっても,同じ問題がでるわけではないので,やっても無意味だという人もいる。
そういう人は,全く同じ問題が出たら解けるけど,同じような問題だと解けないという勉強の仕方をするのだろうか?
だいたい,入試問題というのは学習指導要領の範囲内から出題されるので,同じ題材を扱えば同じような内容を問うことが起こる。
過去問と同じような内容というのは繰り返し出題されるものなのだ。
【業務連絡】中3生で五ツ木模試を受けた人は,結果が返ってきたら見せてください。
模試と同じ問題が入試で出るわけではありませんが,同じような問題は出る可能性が高いので,しっかり復習しておきましょう。
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