[2015年11月23日]
選挙結果で,おおさかの教育は決して良くはなりません!
おことわりしておきますが,特定の政党についてどうこう言うのではなく,教育政策についての分析を書きますのでよろしく。
いわゆる都構想というものにおおさかの人は期待しているのだろうが,他の面は別にして,教育政策については全く何も良いことを打ち出していません。
都構想を考えた人達は全く教育については無知,どころか,偏見や先入観やヤマ勘で何かやろうとしているように思えます。
おそらく大きいのが2点。
大阪府立大と大阪市立大の統合
教育委員会の廃止
大学の統合については,これを二重行政みたいに考えるのが間違っているし,特色ある2つの大学をおおさかが抱えていて何も悪い話はありません。
うまくいってない大学が2つあって,統合することで活路を見出すのならわかりますが,統合のメリットが希薄すぎるのです。
一方,統合に要する莫大なエネルギーも必要だし,統合にもお金がかかります。
唯一のメリットは,教員が増えて研究領域も増えることで,1つの大学内で様々な交流が活性化するかもという面でしょうか。
入学試験の一本化など,教員の負担が半減するなどもありますが,統合しなくても研究の交流を活性化することはできるでしょう。
そもそもですが,大学の教育など,どうでもよくないですか?
特にこの両大学などに入れるのは相当に優秀な生徒さんです。
ほとんどのご家庭には関係のない話。
最も重要なのは,全国でも学力が低いという小学校や中学校,そして,高校の教育ではないでしょうか。
再三このブログでも指摘しているように,大阪府の公立学校にはトンデモな教員が多数生息しています。
一方で,非常に優秀な先生も多数おられます。
ここ数年の府政市政で,教員の給与がかなり削られました。
仕事もしにくくなっています。
あきらかにデタラメなことをやっている教員を懲らしめるために,その教員の給与を減らす,あるいはクビにするのならわかりますが,一律にやる気があって優秀な先生方の給与も減らしてしまったのです。
いくら聖人君子のようなすばらしい先生方が多くても,さすがにやる気をなくす先生も多い状態です。
たとえば民間人の校長を連れてきたりしてますが,何も良くはなく,むしろ問題を起こしてばかりでしたね。
しょーもない一時の思いつきで行う政策が現場を混乱させて,ますますやる気のある良き先生の意欲を奪った例です。
このようにトンデモな政策がこれからも続くことでしょう。
教育委員会の解体も,その本質を見抜いてのことなら英断だと言えましょうが,これなど典型的な思い込みによる政策でしょう。
教育委員会がちゃんと機能していない,だから潰してしまえ。
これって,短絡的すぎませんか?
ガキの発想でしかありません。
なぜ機能していないのか。
どうすれば機能するか。
そもそも教育委員会とは何をするところか。
そういう考察が全くないのです。
だから,教育委員会を潰したあとに,どうするかが全く示されていません。
市長や知事が統括するのでしょうか。
全くズブの素人が統括して,さらに混乱させる気ですか?
全く見当違いの政策の原因は,教育委員会の位置づけがそもそもわかっていないから。
ひょっとして,教育委員会が現場を監督指導するものだと思っているのですね。
おそらく世の中の多くの人もそう思っているのでしょうが,今度の知事や市長も世の中の多くの素人と同じ考えしか持っていないのです。
全く違いますよ。
教育委員会は,現場と行政や世の中の人の間に入って調整する緩衝剤です。
そういう意味で,うまく機能していたものをなくしてしまうわけですから,おそらくあちこちで衝突が起こって,互いに砕け散るようなことになります。
結局,この結果,今の小中学校と高校でうまくいってない場面が何一つ解決しないどころか,悪い方向へ行くのが決定的です。
今回の選挙結果で,世の中の一部は良くなるかもしれません。
ですが,教育という面に限って言えば,全く良くなる要素がないってことは,皆さんよく認識されるべきです。
かといって,反対勢力が今回の選挙で勝っていたとしても,同じことです。
だから,特定の政党がどうこう言っているのではありません。
反対候補者の教育政策も全く良いものがありません。
一人,元教員という人が出てましたが,もう,コメントしなくていいですね。
というか,誰もおおさかのトンデモな教育の現状をちゃんと把握できていないのです。
おおさかの将来を考えたときに,ちゃんとした教育をして人材をつくっていかないといけないのに,目先の経済や福祉などしか考えていないのですね。
もっと真面目におおさかの教育に目を向ける候補者が出て,府民が教育にもっと関心を持つまでおおさかの教育は崩壊したままです。
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