[2015年11月28日]
学校によって学力レベルに差がある。
大阪府の公立中学校も当然ながら学校によってレベルが違う。
ある中学校で上位でも,それはレベルの低い中学だからであって,他の中学に行くと中の上くらいだったりする。
そこで,全国学力テストという共通のモノサシを使って中学校間の学力差を数値化し,内申点の不公平が生じないようにしようというのが大阪府の考えだった。
ところが,学力テストはそのような使い方をしてはいけないとお達しが出て,今度は大阪府独自の共通テストを,1億円かけて実施することにした。
どうやら,来年6月にやるらしい。
これについて,もういいかげんにしてくれという現場の悲鳴が聞こえてくるという記事。
今,大阪府の教育現場では,毎年のように入試制度がいじくられて,生徒も先生も,親も塾も,右往左往しています。
まあ,右往左往していない塾が1つだけあって,それがウチの塾なのですが(^^)/
そもそもですが,中学校による格差を統一テストで緩和しても,あくまで緩和にすぎず,完全に同じ基準で学力を測ることは不可能。
さらに,同じ中学校でも,担当の先生による差がいつも生じます。
そういうのは,たまたま偶然起こることであって,どうしようもないことです。
点数のつけかたも,先生によって相当に基準が違っているので,公平な試験などは事実上不可能なのです。
どのようにやっても,内申点を入試に加算するという時点で,不公平感は生じるでしょう。
また,内申点を入試に加算しないとしても,どのように学校で学んだかで得点力に差が生じるわけで,担当の先生の力量などという運の要素が必ず入ってきます。
ではどうすればいいのか。
気にしないことです。
アホな府教委の人がそういう制度をつくるのは,アホな大阪府民があれこれと不平不満を言ったりするからです。
何も言わずにいれば,何もしません。
どのような制度になっても,それをそのまま受け入れて,自分ができる範囲の精一杯をやればよいのです。
それ以外,何ができます?
それで,進学する学校のランクが1ランクや2ランク変わってくる心配がありますか?
1ランクや2ランクの差は,高校でしっかりやるかどうかで十分に取り返せます。
それに,実力さえしっかりついていたら入学できる私学を選ぶ手もあります。
大阪府は私学に行っても補助金が出ますから,家計的にも大丈夫でしょう。
世の中というのは,まったく理屈どおり,公平に成立しているものではありません。
その状態を受け入れて,精一杯やるのが正しい過ごし方です。
では,このままの世の中でよいのか?
よくはありません。
世の中を変えたければ,たとえば東大に行って官僚になるなどすればよいのです。
それくらいの実力がないと,世の中は変えられないのです。
だいたい,そういう人は,入試制度がどうなっても,トップで合格する人なので,関係ないですよね。
入試制度で右往左往している時点で,世の中を変えるメンバーからはずれています。
だから,右往左往せずに,今の制度に即して,精一杯やればよいのです。
こういうことがわかるかどうか,それが学力なんだけどなー
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