[2015年12月6日]
先日NHKのええトコで,京野菜をつくっておられる方の話がよかった。
そこの野菜の味は天下一品で,京都の名だたる料亭の料理人が来て野菜の取り合いになるとのこと。
とにかく,野菜は土づくりで決まるらしい。
土で野菜の80%は決まるというのだ。
なるほどと思ったのは,畑を深く掘っているというところ。
1m以上掘ってある。
そうすると,野菜がどんどん下に根を伸ばせるのでたくさんの栄養を吸っておいしくなるとか。
上を伸ばすには目に見えない下にヒミツがあるという教訓だ。
人間もふかふかのベッドで気持ち良いみたいに,植物もふかふかの土で伸び伸び育つのがよいのだ。
そういう環境に置けば,植物はあとは勝手に育つとの話。
ウチの塾は昨日書いたような最低な塾なのに生徒がたくさん来てくれる。
その理由を垣間見たような感じ。
ようするに,生徒がのびのび勉強しやすい環境を提供しているので,生徒が勝手に育ってくれるのだ。
ちょうど昨日体験授業が2名あって,中学生の保護者の方がおっしゃるに,前の塾は,どうもワイワイガヤガヤとうるさいらしい。
おそらく,ほとんどの塾はウチのような空気を保つことは無理なのだ。
もう1人は高3生だが,他の塾や学校の自習室などでも,どうしても小声のヒソヒソ話などを黙認するので,それは非常にうっとうしいらしい。
ウチの塾は来塾されたほとんどすべての方がビックリされるように,なんとも静かな良い状態なのだ。
かといって,武装した兵士がいて少しでもしゃべったら射殺されるような殺伐とした恐怖で静かさを保っているのでは決してなく,そういう環境を好む生徒が集まっているので,当たり前なのだが,自らその環境を破壊する行為をするはずがないのである。
すごく静かだが,むしろリラックスできる不思議な環境といえるだろう。
まあ,少なくとも付近の他塾でこの環境は得られないので,自然に生徒さんが集まってくるのである。
野菜は土で80%決まるとのことだが,実は残りの20%をしっかりしないとせっかくの環境が台無しだ。
そこも自塾と共通するなぁと思って見ていた。
野菜の様子を見ること。
水をやるにしても,どのタイミングでどの程度与えるかで全く変わってくる。
ウチの塾も,生徒をいつも見ているから,必要な時に必要なことを与えられていると思う。
逆に,植物に水を与えすぎて腐らせるように,勉強も教えすぎはよくない。
どの程度与え,どの程度放っておくかのサジ加減が微妙に難しく,見極めが必要なのだ。
そのあたりも他の塾とは一線を画していると思うが,そこは外からは見えにくいので,何もしていない時期は本当に何もしていない,ただ自習させているだけに見える面白い塾なのである。
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