[2015年12月14日]
センター数?Aはなんと言っても選択問題で運命が分かれそうな気がする。
新課程の数学?Aは大問1,2,3は必解で,4,5,6のうち2問を選択するのだ。
およそ4が確率,5が整数,6が図形なのだが,どれを選ぶかで点数が違ってくることは十分に考えられる。
3問とも手をつけてみて,最も点数が取れそうな問題を2つ解答すればいいのだが,実際のところ,よほど数学が得意な生徒でなければ時間的に苦しいのも事実。
したがって,あまり数学が得意でない生徒はおのずと試験を受ける前から得意なもの2つに絞って準備することになる。
しかし,現実には3問の難易度が均等というわけにはいかず,どれか1問くらいは少々難しい問題だったということになりかねない。
こればっかりは運なので仕方ないし,運も実力のうちなのである。
なぜなら,本当に実力があれば,運に左右されずにちゃんと正答できるわけで,運に左右される程度の実力しかないのだから,これは正真正銘の実力が反映していると考えねばならないのだ。
数?Aよりも数?Bの方が平均点が低くなる傾向がある。
これはある意味仕方ない。
?Aよりも?Bの方が上位科目,つまり?Aを踏まえての内容だからそもそも難しいのだ。
それで,受験層も違っていて,?Aの方はかなり下位の大学しか受けない層も混ざっているのに対し,?Bは理系諸君はもちろん全員入っていて,あとは国公立の文系のかしこい人も多く受験する。
センター試験の掟で,平均点を60点くらいにするというのがあるから,低レベル層が60点取れるカンタンな試験と,ハイレベルの受験生が60点しかとれない難しい試験ということになりがち。
しかも,後者がしっかり60点になればいいが,あろうことかハイレベルの受験者層なのに平均点が50点台やへたすると40点台ということもあるわけで,ようするにあまり数学の力がない人は数?Bで高得点を取るのが至難の業なのである。
というわけで,数学が苦手な文系諸君は,?Bでは取れるところを着実にしっかり取って,80点以上の高得点を最初から狙わないくらいでよいかもしれない。
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