[2015年12月15日]
Vもしでも何でもそうだが,模試の合否判定を絶対的なものとして信仰する人が後を絶たないのが不思議だ。
あれは統計みたいなものであって,実はちゃんとした統計でもなく,誤差が多く含まれていることと,今後のことは誰にもわからないということをよく理解して欲しい。
つまり,模試自体でそもそも入試に必要な学力がすべて測定できているものではない。
仮に,全く正確に測定できていても,その学力の者が昨年合格したかどうかを100%追跡できているわけでもない。
仮に,100%追跡できていたとしても,昨年と今年は受験をとりまく環境が異なるので,同じ分布になるはずもないので,その点を考慮して,だいたいこんなものだろうと幅を持って見るべきものなのだ。
特に,今年の大阪府公立高校入試は,内申点が昨年までと大きく変わる可能性があり,そのような運の要素も大きい。
したがって,判定などに一喜一憂せず,今回の試験でできなかったところを分析してできるようにしていき,学力を高めていくしかやるべきことはないのだ。
しかし,そろそろ,実際に受験する学校を決めないといけない。
そこで,ほぼ確実に合格できるところを受けるか,五分五分あるいはそれ以下の確率のところを受けるかは,その人の考え方次第となる。
一般には,公立中学校で勧めてくるのは,ほぼ100%合格するような学校だ。
言い換えると,それはあなたには簡単すぎる学校となる。
偏差値が60以上あって,春日丘高校も楽に合格できそうな生徒が,偏差値50で合格できる高槻北高校を勧められることは普通に頻繁に行われている。
どの高校でも,結局はしっかりとやれば,将来につながると思うかもしれないが,春日丘高校と高槻北高校では,入ってからの学力の伸びが月とスッポンくらい違ってくる。
これは,普段の授業のレベルの差,定期考査のレベルの差が大きい。
だから,少しでもレベルの高いところに入学して,その環境で過ごすのが良いと考えるべきだろう。
あまり高望みしすぎてもよくないが,少なくともウチの塾では相当に過酷な冬期講習をやるわけで,中学校の先生がすすめる学校よりも1ランクや2ランク上位の学校に合格できる可能性は十分にある。
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