[2015年12月19日]
橋下市長が退任というのがニュースになっている。
彼のやったこと,やろうとしていたことの賛否はいろいろあるとして,教育行政に関してのみ言わせてもらう。
どうも,できたこと・できなかったことリストで教育関係のことばかりが「できたこと」に○がついている。
民間人のアホ校長を呼んでくるとか,私立を無償化したばっかりに私立学校の教育力がかえって退化していることなど,ロクなことになっていない。
最大の問題は,教員への風当たりを強くして,給料も下げたこと。
やる気のあった先生方はみんなやる気を失い,教育行政についてやったことがすべて害悪以外の何物でもないということになっている。
全く,教育というデリケートなことに関してド素人が土足で踏み荒らして,ほなサイナラと出ていく感じ。
ところで,全国的に教員の数を減らすようだ。
これは,生徒数が減少するので,それに応じて教員数を減らせているだけの話。
そこで,橋下のやったことと正反対のことをやって欲しい。
つまり,教員数が減る分の人件費を,そのまま現在の教員の給与に上乗せして欲しいのだ。
教員本人は贅沢な生活がしたくてなっている人は少数派であろうし,給与に無頓着だったりする。
それをいいことに給与を下げ,公務員の給与が下がると喜ぶわけのわからん低レベル層の票を得るためのものが橋下の政策。
そもそも,あまりに低い給与で気の毒だし,それを見ている優秀な高校生や大学生が教員を目指そうと思わないではないか。
優秀な人材にぜひ教職に就いてもらうためにも,教員の給与水準はもっともっと高くすべきなのである。
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