[2015年12月21日]
日経の教育についてのページで,「受験学力」が重要だと考える高校教員がこの10年で増えたと書いてある。
一方,「他者とともによりよい社会を創っていく力」を回答した教員が大きく減ったとして問題視している。
どうも面白くない記事だ。
記事は,早稲田大学の学者が昨今の教育改革が高校教育の現場を踏まえたものになっているか調べようと実施したものだ。
しかし,そもそも,早稲田の学者が教育の現場を知らないくせに,バイアスのかかったアンケートを実施して,それを分析したところで何も見えてくるはずがない。
受験学力=悪であるかのような思い込みを多くの人が持っているかもしれないが,全くそんなことはなく,受験を突破できる学力は立派に社会を創造していく土台となる力なのである。
だからこそ,高校生のうちにその土台を築くべきだと教師が捉えているのなら,受験学力重視こそが,将来のよりよい社会を創ることにつながっていくではないか。
このアンケートの結果をどう分析したとしても,現場の先生方の崇高なビジョンは見えないし,逆に全くそんなビジョンがないかもしれないわけで,全く無駄な紙面となっている。
教育って,そんなアンケートで測れるような単純なものではないのだ。
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