パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2015年12月26日]

大学受験の日程を決めるのが難しい理由その1

このところ,大学受験日程について相談に来る生徒が多い。

どの大学を受けるか
どの学部を受けるか
どの日程を受けるか
いくつ受けるか

それぞれの受験生にそれぞれの事情があって,それこそ個別に考えないといけない。

公立高校の先生に相談しても,よほど運がよくない限りロクな答が返ってこないと覚悟しておこう。

よほどしっかりと進路指導経験を積まないと受験生に応じたアドバイスができないものなのだ。

したがって,私立高校に行ったとしても,どのように大学を受験するかのアドバイスができる教師はほとんどいないと考えてまちがいない。

では,どうすればよいか。

自分で考えることが最も良いのだが,それには条件がある。
まず,自分の学力と大学に入るのに必要な学力がちゃんとわかっていること。
この条件がクリアできる生徒はかなり上位の生徒に限られる。

YDKつまりやればできる子はいるだろうが,やるのかやらないのかは未知数だ。

たとえば,早稲田大学を志望している生徒が,実際に合格できるかどうか。
img1 今の学力では合格できないにしても,これからの猛勉強で合格圏に届くかもしれない。
毎日15時間やればできるかもしれない。
逆に,いくらやっても,今から1か月やそこらでは到底無理という学力の生徒もいる。
毎日15時間やってもできないかもしれない。
さらに,今はやるつもりでも,毎日15時間もできないかもしれない。

で,その生徒が早稲田大学は無理でも関大なら合格できるかもしれない。
いや,近大ならなんとかいけるかもというレベルかもしれない。
いやいや,摂南大くらいが関の山かもしれないのだ。

その本人の今の学力がわかっていて,そいつがやれるのかやれないのか,そして大学に入るために必要なレベルがすべてわからないと,どの大学を受ければよいか決めようがないのである。

ちなみに本人の今の学力は模試では正確にはわからない。
本人にしかわからない部分があるのだが,それはかなり上位の生徒にしか判断できないというものだ。

やれるかどうかは,本人にはわかると思うだろう。
しかし,これも上位生徒は自分がやると決めたらやるが,下位の生徒ほどやるつもりでも実際にはできないということが多い。

そして,大学に入るためのレベルがどの程度のものかは,上位層の生徒なら過去問をやるなどすれば把握できている。
一方,下位の生徒はその判断ができない。
そして,先生に相談するにしても,学校の先生では,自分の担当教科ですら把握できていない人が多いので,よほど進路指導経験がないと的確なアドバイスはもらえないという話。

さあ困った!




にほんブログ村 受験ブログ 高校受験(指導・勉強法)へ
にほんブログ村


にほんブログ村 科学ブログ 地学・地球科学へ
にほんブログ村