[2015年12月29日]
受験生「ただいまあ〜」
母親「遅かったわね。」
受験生「うん,関大の神様と受験日程の相談をしてたんだ。」
母親「あ,そう。で,どうするの?」
受験生「経済学部だけでなく,他の学部も併願できるらしいので,受けられるだけ全部受けようと思うんだ。」
母親「・・・・・」
受験生「まず,学部個別が2月1日・3日・4日・5日・6日で,全学部日程が7日と8日ね。」
母親「・・・・・!」
受験生「でね,センター前期と中期も出すね。」
母親「・・・・・」
受験生「あれ,母さんどうしたの?それで,センター前期も中期も併願できるので,全部併願しようと思うんだ。だって,どこかが穴場になっていて,後でそこに出願してさえいれば合格だったなんてことになれば悔しいから。ね?いいでしょう?」
母親「おまえね。それ,全部受けたらいくらかかると思ってんのよ!計算してみなさい!」
受験生「・・・・・・えっ?受験料ってそんなにかかるの?」
母親「計算するわよ,いい?
学部個別と全学部日程は1受験で35000円。
3.5×7=24.5万円
センター前期18000円×併願数
センター中期35000円+15000円×併願数
センター併願はいろんな科目型があって,学部の中でも専攻によって別料金。
全部受けたら前期だけで23併願。
中期は27も受けられる。
前期が414000円,中期は425000円と・・・全部で24.5+41.4+42.5=108.4万円也!
誰がこんなに払えるねん?!アホ!」
というわけで,受験生の<<後悔したくないから全部受ける大作戦>>は敢え無く却下されたのであった。
実際のところは,センター方式はほぼノーチャンスだ。
センター方式でオイシイのは国公立大に余裕で合格する人が滑り止めで関大を受ける場合であって,関大に入れたら御の字というレベルの受験生が合格できる可能性は低い。
しかし,センター方式を受験しないとしても全部併願すれば245000円もかかってしまうのだ。
現実には,関大だけで済ませるわけにはいかず,他の大学も併願することになる。
本命の関大に加えて滑り止めにも相応の併願をするとなれば,受験料だけで50万円は普通に飛んでいくのである。
したがって,受験生の受けたい大学,学部という要素以外に,家の懐具合という,なんとも受験生にはどうしようもない制約があるので,受験日程を決めるのはかなり困難を極める。
親の気持ちとしたら,「自分の納得できるように,好きに受けていいよ」と言ってあげたいが,実際にお金がない場合もあるだろう。
その場合,宝くじを当てるしか方法はない。
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(ちなみにコレが当たる予定なので,来年は塾のビルを建てて超ハイテクな学習要塞をつくる予定です!)
実は逆に,お金はあるにもかかわらず,受験生が変に遠慮して,あまりお金がかからないように,最小限の併願数で済まそうとすることが非常に多かったりする。
この場合,それこそ,もう少し併願の幅を広げておけば,1ランク上位の大学に合格できたのにというもったいないことが起こるのである。
このような齟齬がおこらないように,あらかじめ,本当に受験料にいくら使うかを話し合っておくことが何より重要だったりするのだ。
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