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尾崎塾
富田教室

[2015年12月31日]

基本的な考え方は変わりません

今年も今日で最後。

どんな年でしたか?


さて,冬期講習の中で,国公立大を志望している生徒にはセンター試験へ向けての勉強を中心にさせています。
img1 なんといっても,ほとんどの国公立大はセンター試験の点数と各大学の個別試験の合計点で合否判定をします。
さらに,センター試験のみで判定する大学もあるのですから,このセンター試験である程度の点数を取っておかないと,その後の展開が大きく変わってしまうのです。

昨年は,残念ながら個別試験を受ける以前にいわゆる「足切り」されてしまった生徒もいました。

しかし,センター試験の対策といっても,形式的にはマークシートに慣れるという面はあるにせよ,問われているのは各科目の基本的な内容です。
以前にも書いたと思いますが,この「基本的」という言葉に騙されてはいけません。
基本的というのは言い換えると本質的ということであって,その科目の本質をしっかりと捉えて勉強しないと,なかなか得点が伸びないのです。

国公立大学や比較的上位の私立大を本気でめざしている生徒が,かなりしっかりと勉強しても平均点が6割程度になるのです。

これは,センター試験をよく見ればわかるのですが,おかしな難問奇問を出題するから点数が取れないのではなく,本質をちゃんと問われると弱い受験生が多いということだと思われます。
もう1つ,センター試験で点数が伸びない要因として,制限時間の厳しさがあります。
特に英数国で時間が足りないと感じる受験生が多いようです。
これとて,早く正答できる力というのは学力の本質部分でもあるのです。

いろいろな意味で,今のセンター試験は学力の本質を問う良問だと思われますが,そのセンター試験をどうやら文科省は変革させようと動いています。

2020年をめどに,記述式に移行するとか。

そして,今朝は,こんなニュースも。
img2

記述式は採点に時間がかかるので,記述式の試験時期だけを前倒しにする案が浮上しているそうです。

もう,いいかげんにして欲しいです。

だいたい,新しいセンター試験の改革案で,年に複数回受けられるような話が出ましたが,先日,大学側から「そんなの無理」と猛反対されたばかりです。
前倒しも同じ理由で,大学側がそんな日程を作り出すことはできないでしょう。

そもそも,今のセンター試験で十分に学力が測れており,記述式でしか問えないような学力は各大学の個別試験でやっているわけですから,現状のやり方で特に問題はないと思われます。
むしろ,変革することで,現状の試験の良好な質が下がっては意味がないと思います。

まあ,ウチの塾にとってはどうでもよい話です。
なぜなら,とにかくちゃんとした学力をつけることしか考えていませんから。
そうすれば,ちゃんと学力を測って評価してくれる大学にはちゃんと入れるわけです。
この本質が変わることはありませんから,ウチの塾ではいつも落ち着いて勉強ができるわけです。

このことは高校入試も同様です。
特に,大阪府の入試はここ数年,毎年大きな変化があって,そういう変化による不安を煽る塾さんが,かえって大儲けしている可能性があります。
しかし,ウチの塾では良質の教材を与えて,ちゃんと学力をつけることだけ考えています。

目先の変化にアタフタして,本来の学力を穿き違えるようなことは決してしません。

「安心して下さい。ウチの塾はちゃんと穿いてますよ!」

ということで,やや無理やりのオチですが,来年以降もこのスタンスで頑張っていきますので,よろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいませ。





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