[2016年1月6日]
学校の授業はもちろん教科書だけでなく,他の教材(副教材)も重要だ。
というより,むしろ副教材の良し悪し,使い方で生徒の学力が左右される。
実際のところ,教科書採択の決め手になるのはその教科書に対応する副教材だったりするのだ。
考えてみれば,教科書の内容は,よほどおかしな歴史認識みたいな話でなければ,どの教科書も指導要領に沿った同じ内容になっている。
だったら,実際に教える立場からすると,問題集やプリントが使いやすいかどうかで選ぼうとするのが道理だ。
たとえば,第一学習社のセミナー化学は各単元ごとの必須内容がコンパクトにまとめてあり,適切な例題が豊富で易から難と順次学んでいくのにとてもよい問題集だ。
これだと「授業を聞いていなくても化学ができるようになる!」←これって,化学の先生的にはビミョーだが,自分の授業がへたくそでも生徒の学力がつくので,自分の授業がダメなことが世間にバレにくいというメリットがあるから?
そう思ってかどうかわからないが,理数系の教科書といえば数研出版が多かったのに,第一学習社の教科書を使用する学校が急に増えたのだ。
おそらく,数研のリードαに比べたら,かなり生徒の評判も良く,現場に受け入れられたからだと思われる。
学校で使用するには,微妙な単元の区切り方も重要で,教科書とは別の会社の問題集だと学ぶ単元の順序や区切り方が違っていたりする。
すると,定期考査の試験範囲指定で不都合なので,おのずと教科書は問題集と同じ会社になってくるのだ。
このように,副教材の出来具合で教科書採択も決まると言って過言でなかったりする。
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